2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧

高田崇史著『鬼神伝 鬼の巻』

中学生の天童純は密教層源雲の呪(じゅ)により平安京へタイムスリップする。そこでは歴史で習った史実とは異なり、攻めて来る鬼軍団と人間たちとの戦いが繰り広げられていた。純はオロチを遣える能力を見込まれて参戦するが、すぐに現実はそう単純な勧善懲…

アタシがアラレちゃんだった頃

モノなんてほんの一瞬の油断で壊れてしまう。後から、もしもあの時きちんと扉を閉めていたらとか、電気をつけて歩いていたらとか、もう少しゆっくり動いていたらとか、もうありとあらゆる反省点が絶え間なく頭を掠めていくが、どんなに反省してももとには戻…

佐野洋子著『神も仏もありませぬ』

『百万回生きた猫』の著者の佐野洋子さんは2度の離婚を経て、ひとりの子供を育て、そして数年前から群馬の山村へ居をうつした。ふと気づけばもう60、不惑をとっくに越えていたって人間はまどうんじゃーと心で静に動揺しつつも、ノンキでその日暮らしな田…

乃南アサ著『嗤う闇』

墨田区周辺で発生した連続婦女暴行事件。未遂被害者の女性は通報者である男性に襲われたのだと主張する。新聞記者という公正を求められるべき職業にありながら、彼女はなぜ一面識もない善意の第三者を落としいれるようなことを!? 表題作『嗤う闇』を含む他3…

ドライカレー

冷蔵庫に存在を忘れかけてやわらかくなったトマトがあったので、トマトで煮込む料理はないかと思いたち、ドライカレーに挑戦してみた。まずWebでレシピをぐぐり、家にある調味料と、安くそろえられる材料で作れるオリジナルレシピへと再構成。調理の途中…

フンデルトヴァッサー

テレビ東京 『美の巨人たち 色彩と曲線の建築美・ウィーンの常識破りの住宅』 自然を愛しうずまきを愛した画家フリーデンスライヒ・フンデルトワッサー。彼のデザインしたごみ清掃工場が大阪舞洲にある(と番組内で)。無意味にカラフルで曲線的、玉葱頭がち…

15バナナで198円

駅前のダイエーで安かったので迷わず購入。 今宵さっそく1本食べたので写真では14本だが15バナナ。モンキーバナナじゃござらん。普通サイズ。ゆえに重い。だがこれでしばらくバナナには不自由せんですむと思えばなんのこれしきと抱えるこぶしに力がはいるの…

高野和明著『K・Nの悲劇』

新婚の夏樹果波はフリーライターの夫との第一子を授かるが、経済的な理由から今回はあきらめることに同意する。ところが堕胎手術の当日、分娩台で錯乱の発作を起こし、その後まるで女の霊に憑依されたとしか思えない奇妙な言動をくりかえすようになる。彼女…

リウマチへちま売り(2)金子賢編?

今日の手首のこわばり具合は……なんてこれから毎日報告するつもりはないがとりあえず、今朝はなぜかいつもよりもスムーズであった。そりゃ少しばかりのこわばりはあったけれど「かたまっている」というほどにはあらず。レバニラ効果があったのか!? なんてね、…

リウマチへちま売り

朝起きると指の関節がかたまっている。 両手とも見た目はまるでかわらないのに、意識の中ではまるで硬化したゴムみたいになったような違和感を伴って、関節が膨れ上がっているような感覚がある。発熱しているようすはない。てのひらの開閉運動を数回すれば、…

斎藤由香著『窓際OLトホホな朝ウフフの夜』

サントリーの窓際OLにして、健康食品事業部でED障害に効果があるマカを売る、自称「マカ売り娘」、しかしてその実態は天才歌人斉藤茂吉を祖父に、芥川賞作家北杜夫を父に持つサラブレッド。おおらかなお嬢さんによる、処女エッセイ。 マカ娘によって暴露…

江國香織著『神様のボート』

あたしとママはあたしが生まれてすぐに旅にでてそれからずっとママがいうところの「旅がらす」だ。あたしとママは旅がらすをやめることはできない。パパに会うまでは。 葉子はダブル不倫のすえに不倫相手の男の子供をみごもった。相手の男は経営していた楽器…

陽気な水戸黄門

さてなんの話か。 スーパーへ出かけてあれこれカゴに放り込んでレジに並んでようやく気づいた。あ、財布がないっ。ないないな〜いっ。商品を売り場に戻して廻りながら、思考はくるくる直近1時間をプレイバック。きゅるきゅるきゅるきゅる(←巻戻再生音)。は…

納豆パスタ

自分は食に関しては徹底的に保守的なので、実は納豆パスタというのをいまだに食したことがない。店でも、とうぜん家でも。イタリアンに納豆だと、ありえないだろーってね。でも今日Pさんからメールで報告されたレシピは素直に「あ、うまそう」と、保守の食…

ドゥ マゴ パリ

日曜日の演奏会の前に渋谷東急BunkamuraB1でランチ。 休日にもランチメニューがあるのは嬉しい。パスタランチが1050円、他にはサラダランチとか、プチコースメニュー2100円とか、あと今年がアテネオリンピックの年だからなのだと思われるムスカランチ1575…

めざめよ英語脳

今日から新しい客先へ出勤。外資系なのでどこからともなく英会話がきこえてきたりして、あら、ちょっと新鮮。素敵かも。でもそういうふうに思っていられるのは、他人事のうちだけさ。「今日はこれでも読んでいて」と渡されたマニュアルがすべて英語ばーじょ…

『東京フィル第690回定期演奏会』

Bunkamuraオーチャードホール 2004/6/13 15:00 マルティヌー ピエロ・デッラ・フランチェスカのフレスコ画 H.352 ヤナーチェク シンフォニエッタ ドヴォルザーク 交響曲第9番ホ短調作品95『新世界より』 Pさんのお招きで久しぶりの生オーケストラ。ありがた…

謝朋殿 粥餐庁

上野アトレ1Fのお粥屋さんでヘルシーなランチを。 お粥は8種類ぐらいあり、粥のベースも五穀、麦、季節のお薦め(今は豆)の3種類からチョイス。お粥単品なら500円代から、+100円で大盛りに、さらに数百円プラスして杏仁豆腐、ゴマ豆腐、中華まんなどのつ…

清澄白川のケーキ屋さん

東京都現代美術館でアート鑑賞の後、メトロ駅までの道すがらケーキ屋Que(クー)で一服。*1 2坪ほどの売り場、幅2mもないショーケース、売り場の片隅に簡素なカウンター席が5席ほど設けられた、こじんまりとしたいかにもな「地元のケーキ屋さん」。ケーキ職…

『再考 近代日本の絵画』

Art

東京藝術大学大学美術館と東京都現代美術館の連動企画(主催にはほかにセゾン現代美術館(軽井沢)も)。20世紀の日本の絵画から主催3館の所蔵品を中心に2会場で600余点を展示。上村松園と黒田清輝と横尾忠則が一同に会した、といえばイメージがつたわるだろ…

北森鴻著『屋上物語』

飛び降り自殺、殺人、失踪、やたら不可思議な事件が続くデパートの屋上。名物うどん屋の傑物、さくら婆ァとそこに集うちとやさぐれた面々がその真相究明と解決に奮闘する、ユーモアミステリ。 探偵役はうどん屋のさくら婆ァで、語り手はデパートの屋上の無生…

宗田理著『ぼくらは超いじめられっ子』

さくら婆の家に集まったオレたち元いじめられっ子は、秘密特訓を受けていまじゃ精神的・肉体的強靭さを身につけた。もういくらいじめられても動じやしない。だから今度はいじめの発生した中学に転校していじめの標的になる。いじめっ子たちに己の行為のむな…

殺されたアタシの人権って

最近に限らずニュースを見ていてよく思う。犯罪加害者の人権には神経質すぎるほど神経を使うのにくらべて、犯罪被害者の人権は少し軽んじられてやしないか。犯罪者の精神鑑定や少年法の見直しも大事なことかもしれないが、犯罪被害者のプライバシーにももう…

桐野夏生著『残虐記』

35歳の小説家小海鳴海のもとへ届いた、ひらがな交じりのつたない手紙。差出人は、かつて10歳の彼女を1年間拉致監禁した男だった。蘇った過去から逃げるように小海は姿を消す。誰にも語れなかった事件の真実を回想した、手記を残して……。 そういえば、と思…

アタシこんなの借りるんか?

本は、ほぼ100%を図書館で借りる。ベストセラーだろうと予約さえきっちりしておけば数ヶ月以内には確実に読むことが出来る。しかもタダで、だ。図書館とはなんてありがたい制度なんだろう。自分がいくばくかの遺産を残すのならば、図書館に寄付したいと常々…

高野和明著『幽霊人命救助隊』

自殺した四つの男女の魂。彼らは成仏するために神様から与えられた課題「7週間のうちに100人の自殺しそうな人を思いとどまらせる」をまっとうするため下界へとおりる、幽霊ユーモア長編小説。 孤独、虚無、借金、いじめ、リストラ、etc。人が絶望し、自…

『リストラ・マン』

IT企業でリストラの危機にさらされた冴えない3人組が会社に復讐するためセコイ横領を企てる……てんやわんやのサラリーマン新喜劇in USA。 (1998年米、監督・脚本:マイク・ジャッジ、出演:ロン・リビングストン、ジェニファー・アニストン、アジェイ・ナイ…

ぼくたちのシエスタ

某月某日時間不明場所不定。大の字になって、たいそう気持ちよさそうにしていらっしゃるのでついパチリ。近づきすぎると気づかれてしまうので俯瞰からこっそり撮影。当初は3つ並んだ椅子に気持ちよさげにしていたのは3人でしたが、端の一人は不穏な気配に…

東野圭吾著『幻夜』

阪神淡路大震災のどさくさに乗じて叔父を殺害した雅也は、現場に居合わせた見ず知らずの女・新海美冬と出奔する。それが彼の転落のはじまりだった。野心家の美冬にそそのかされて犯罪行為に手を染める雅也はついに…。 うーん、装丁やタイトルに騙されたなぁ…

やらないよりマシなのでやる

ゆえあって、月曜日からNHKラジオの「英会話」と「ビジネス英語」を聴きはじめた。数年前にも、十年前くらいにも、そのまた昔には「基礎英語」なんぞも聴いていた。語学意欲にかられる時期はとびとびにありながら、どの時点でも意欲とともに習慣までもい…