ドラマ『Age,35 恋しくて』


最近、再放送中のAge35とかいう中井貴一田中美佐子&椎名きっぺい&瀬戸朝香の不倫ドラマをたまにみております。今日が最終回でした。
簡単に人物相関とストーリーを説明するとだね、貴一と美佐子が夫婦(子供二人)、貴一が社内のOL照井ミサ(瀬戸)と浮気心で一夜をともにすると相手が妊娠してしまう(これは後で計画的だったことがわかる)、それからずるずるミサにハマるだらしない貴一。いっぽう夫の浮気を疑う妻(美佐子)は気分転換の陶芸で美大時代の友人・いい男成瀬(椎名きっぺい)と再会する。成瀬はバツ一(全部見てないから違うかも)で実は昔から美佐子のことが好きで、その誠実さに美佐子もよろめく。妻が惜しくなった貴一は、己のことを棚に上げて責めだす。身勝手・貴一フルスロットル。とまあ、そんなふうに貴一が右往左往してアホ面をさらすお話がずーっと続きます。毎回みてるわけじゃないんで説明間違ってるとこあるかもしれないけど、だいたいそんなん。
このドラマは、毎回毎回きわどいシーンの連続で、あ、きわどいというのはエロじゃなくて(エロもありますが)ばれそうってか、ぜってーばれるだろ!な偶然シーンのてんこ盛りなのですわ。アタシが最初に「おっ」と思ったキワドシーンは、社長重役一同を集めての会議の席上でお茶を配ってたOL照井ミサ(瀬戸)のこんなセリフ、「妊娠してますから。夫はいません。でも相手の男性はこの中にいます」。凍りつく会議室。「なにーっ!けしからん!! ふしだらな!!でていけ!!!」と青筋立てる激怒社長と、説明用のスライドの前でひきつる、お腹の子供の父親・貴一、「や、やばい」冷や汗たら〜り。会議室でそんな発言するOLなんておらんだろー。その前の社長のセリフもドーか。会議中にお茶を配るOLに「おい、そこのお前。なんでそんな妊婦みたいな格好をしているんだ!? 」って、ありえないだろ。さらに、貴一の妻(田中美佐子)が、なぜか居合わせる。社員でもないんでもない(元社員だったとかいう設定なのかしら?)のに、夫の忘れ物を届けに会議室の前まで入り込んでいて(誰か止めんのかい!?)、偶然にも愛人の「妊娠してます」発言を扉ごしに耳にしてしまう。あ、ありえねー!!
ほかにも、
妻の留守宅に勝手にあがりこんでいきなりシャワーを浴びはじめる愛人「汗かいちゃって、気持ちイー」に「おいおい、なにしてんだよ。やめてくれよ」あせる貴一、そこへ予定を切り上げて帰ってきてしまう妻・美佐子「ただいま〜」で貴一大慌て。タクシーで乗りつけた愛人マンションの前でたまたま不倫を疑って訪れた妻と鉢合わせして貴一大慌て。出張先で愛人と落ち合った旅館に妻から電話が入って「いちいち、疑うな!くだらない!!」貴一逆切れ、サイテー。とかとか、毎回そーいうぎりぎりのとこで現つんく♂の主題歌がかかり、次回へ続くとなるわけだ。えらく深刻な演出だもんで、かなりハラハラするものの、そのハラハラが始まるのが終了の10分以上も前からで、それからずっとあせる貴一、ほくそえむ朝香、何も知らない美佐子の表情を交互に映して時間をつなぐ。そのつなぎが、考えられないぐらいなげー(=長い)。
そーいうシーンでハラハラを募らせたアタシが毎回見なくては!って気になるかというと、とんでもない。どうせ翌日(再放送なので連日やっている)20分ぐらい見逃して見始めると家族団らんする貴一一家の姿があったりするんだもの。どーやってごまかしたりしてるんだかわからんが、言いくるめられてるらしいです美佐子ってば。だからどーでもいいって気になっちゃうのよね。最後だけ見れればいいや、って。
で迎えた最終回。最後だけ見れればいいんだから、最後はみませんと。
前回のラスト、未練たらたらで訪れた愛人宅を門前払いされ「いいさ、俺には妻がいる。そーだ迎えに行ってやろう(るんっ)」などと明るく開き直ったアホ貴一が、きっぺいの窯場へ「泊りがけでお手伝いに行っている」妻を迎えに行くと、窯の前できっぺいにしなだれ甘える妻の姿に遭遇。いかにも「昨夜ヤりました」な状況に傷つき憤る。貴一、ザマミロ…なところで終わりました。
さて最終回。
開始直後の20分に何があったか(見逃したので)わからんが、自宅のダイニングで二人仲良くお茶をすする貴一&美佐子夫婦。またかよ、なんなんだこいつらはよー。そこへたまたま着いていたテレビから飛行機事故のニュース、「日本人乗客に成瀬さん(きっぺい)、乗客乗員は全員絶望」。ほお、こりゃまたいきなりな展開で。結局成瀬(きっぺい)は生きてたんだが、その後の時系列がどんどん飛ぶのでよくわからず。結局貴一夫婦は離婚し、美佐子はきっぺいと暮らすようになったもよう。そりゃそうだろう。で、大きくなった貴一夫婦の子供たちは二人そろって親を見限って海外へ留学する。それを見送りに来て成田空港で久しぶりに並び立つ元夫婦、もう少し一緒にいたそうな貴一に対し「アタシもう行かなくちゃ」と冷たい美佐子。よっしゃ、美佐子。見送る貴一は、「結局一人になったけど、それでも愛する人たちが幸せでどこかで生きていてくれるならそれでいいんだ」と不思議な前向きさを見せる。お、ちょっとはイイやつになったじゃないの。そんな進歩へのご褒美か、最後のありえない偶然爆弾・愛人ミサ。走ってきた子供が貴一の足にぶつかる。「すみませーん」「ほら、ぼうず危ないぞ」「あ」「あ、ミサ。。。」たまたまオーストラリアに旅行にいく彼女に鉢合わせ、それじゃ「この子はもしかして俺の?」。オーストラリア行きの切符をやぶり、貴一の胸に飛び込むミサ。うーん、ありえない。でもま、いっか、皆幸せになったみたいだし。
しかしすげードラマだった。あ、アタシこれでも俳優中井貴一のファンです、いちおう。