森博嗣著『四季 冬』

不世出の天才にして連続殺人犯の間賀田四季がその孤独を回想する、四季シリーズ完結編。
SFオチかよ〜。まいる。かんべんして。読了してこの徒労感、いかにせん。どないしちゃったんよ、森博嗣さん。衝撃作『すべてがFになる』を読んで以来のファンだが、そろそろつきあいきれんかも。近著がどんどん自爆傾向にあることをご本人は自覚しているんだろうか。いるんだろうなぁ。誰かいさめる編集者は……いないんだろうなぁ。どうしようかな、次回作。
書けば書くほどに質がおちて言ってしませんか。あるいは、自己満足の迷宮に入ったきりでもうこっちの世界に戻ってくる気はないのかとも。
今まで大好きだった犀川&萌絵シリーズとVシリーズ、そしてあんまり好きじゃないけれどもとりあえず読んだ百年の睡魔シリーズ、そしてそれらの3つの世界を連動させてまがい物に貶めていこうというのが四季シリーズという感じ。まったくもって蛇足感強し。