2004-10-09から1日間の記事一覧

篠田真由美著『失楽の街』

建築探偵シリーズ最新作。1974年三菱重工ビル爆破事件から30年、再び東京の街を震撼させる爆弾魔が跳梁を開始した。相次ぐ愉快犯的犯行の点をつなぐと、大正時代に近代居住空間を目指して都内各所に建築された朋潤会アパートとの接点が…。 本書の建築は架空…

貴志祐介著『硝子のハンマー』

完璧なセキュリティ設備に守られたビルの最上階で会社社長が撲殺されていた。犯人は社内で研究開発中の介護猿か介護ロボットか。密室の謎を解くために雇われた防犯コンサルタント(その実態は泥棒)がたどり着いた答え。その意外な犯行方法は・・・。 いつに…

西澤保彦著『方舟は冬の国へ』

ハローワークからため息混じりにでてきた僕にもちかけられたアルバイトは1ヶ月間ある家族のふりをして別荘で過ごすこと。法外なバイト料と好奇心につられていくと、そこには家族を構成する「妻」と「娘」もいて、僕ら3人はぎこちない擬似家族を演じ始める。…