川上弘美著『古道具 中野商店』

古すぎない道具をそろえた中野商店にいるのは、店主の中野さんと、バイトのヒトミとタケオ。ちょっとくせのある人たちの不思議な日常風景。
国語の教材のようなケレンのない文章です。こういうのを名文というのかな。お話は淡々としすぎてて、でもそれは文章ととてもバランスがよくて心地よい。おもしろくないようなおもしろいような、これからおもしろくなるのかなと思うと別におもしろくならないけども、かといっておもしろくなくはない。退屈なでも退屈でないような、なんかヘンな感じでした。
中野商店みたいなお店がご近所にあったらいいなあ。私もちょくちょく訪れるのに…。