ダン・ブラウン著『天使と悪魔』

ダヴィンチ・コード』の前作。科学を信奉する反キリスト教秘密結社イルミナティ反物質爆弾をバチカン市国に仕掛ける。時はまさに前法王が死去し、コンクラーベが開始しようとしているその日。爆発まで24時間、象徴宗教学者ラングドンは美貌の動物学者ヴィットリアは協力してイルミナティのテロに立ち向かうが…。
ダヴィンチ』に劣らずこちらも面白い。ミステリのパターン的にはずいぶんと似かよっている感じはしないでもありませんが、しかし新法王を選定するためのコンクラーベがまさにこのタイミングで読むと現実とリンクしているようで、バチカンの秘奥に立ち入った描写にこそ深く興味が惹かれるのでした。今、まさに読みごろ?