校正体質なヒト


群ようこさんの旅行記を図書館から3冊まとめてお借りして、ほのぼのと読んでおった時のこと、がっくりとくることがありました。
それは鉛筆による書き込み。そりゃあ、不特定多数のひとが借りる図書館の本だからそういう類のことはたまにある。誤字脱字漢字に訂正が入れられていたり、やたらと線がひいてあったりするのもうんざりする。一番不気味だったのは、1ページごとに黒髪が挟みこまれ、本のいたるところに鳥の糞が付着していたとき。たまたまその本がホラーで、こりゃ本の中味よりもホラーであるなと、触るのもイヤなので速攻返却しました。そのときはあまりにも酷いしアタシがやったと後から疑われても困る、そんな状態の本をそのまま貸し出す管理体制もどうかと思ったので、返却時に窓口の人にその旨を報告しましたが、なんともいやーな思い出ですわい。
今回はそれよりはぜんぜんマシ。一箇所だけの書き込みで、しかも本文に対する校正だったりしたのですね。8人で旅行中の群さん一行、気分が悪くなったというAさんをホテルで降ろしてとある場所に向かいます。そのあとに「ぞろぞろ8人で」のような描写があり、そこに縦線を入れて、すぐ横に「1人減っているので7人のはずである」などの書き込み。そりゃ、間違っておらんですがね、だからといって本に書き込まんでもいいがな・・・せっかくほのぼのたりらりらーんと読んでいたのに、その一瞬でメゲました。本人は親切のつもりだったのかもしれんが、ありがた迷惑ってこともあるのです。