高遠菜穂子著『戦争と平和 それでもイラク人を嫌いになれない』


未読です。読んでもいない本についてコメントするのはどうかと思うけども、言いたくってたまらんので言う。
著者の高遠さんは、そう、例のイラクでの日本人人質事件の被害者になった紅一点です。彼女の人生観や体験したことには不謹慎を承知で興味心身なれども読んでみる気がしない。サブタイトルの「それでもイラク人を嫌いになれない」が意欲をうせさせる。確か帰国時のインタビューかなにかのときに彼女がそういうのを聞いたときも思ったが、これってヘンじゃないかなぁ。「誰が嫌いになれって言ったよ?」とアタシはつっこまずにいられない。韓国旅行に行ってタクシーの運転手にぼられたら韓国人を嫌いになるのか、NOである。そもそもその国の人がやったことから、その国が嫌いだとか、その国の人間を嫌いになるだとかそういう1をみて10を判断する考え方がおかしい、とまあ思うわけなので、そういうちょっとアレレ?な、感覚を持った人が国際ボランティアをしているというのもヘンだし、それをタイトルに持ってくる感覚というのもさらにアレレなのである。
「屋台でチヂミをおまけしてもらったので韓国人が大好きになった」なら、まあ、そっちはOK。あん、矛盾してますかね。いいの、アタシはさして心正しくない人だから。