柴田よしき著『好きよ』


女は「好きよ」というたった一言の遺言を残しマンションから身を投げた。瀬戸内の島で巫女の封印力が弱まり魔物が産声を…ってなホラーミステリ。
大好きな著書なんだが、最近の超常現象がらみのはあまり好みじゃないのよね。ばらばらパーツがラストにぴたぴたと嵌り全体像がぐわーっと浮かび上がればそれなりに爽快感もあれど、単に謎を謎にするためにパーツを小出しにしたとカンジさせるのはなあ…。だもんでラスボスとの決戦シーンが盛り上がらん。