森青花著『BH85』


マッド研究員の手でバイオキメラ生物が仕込まれた育毛剤『毛精』。会社は慌てて回収するが、藻に猿の毛母細胞を融合した新生物はおそるべき速度で増殖してゆき…ユーモアパニックファンタジー&ほのぼの系(第11回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作)。
吾妻ひでお氏の表紙イラストに惹かれて借りたら、おお、これよ、こーいうのが読みたかったのよの超拾い物でやんした。『グリーンレクイエム』お笑いバージョンってとこかな。行きはこわごわ、帰りはよいよい。もしも映像化するならうまいこと‘笑いあり感動ありのB級育毛ゾンビパニック’にしあげてもらいたい、が、たぶんムリだからやめといてね。ゾンビ映画とかを見てていつも思う。やっぱ早いうちにゾンビになっちゃったほうが楽よね(本著はゾンビものってわけじゃないっす)。