小池真理子著『雪ひらく』

性愛小説短編集。
性愛っちゅーととなんやエロそうで、あんたそんなのばっか読んでんのかと誤解されそうだけども、そんなエロこたないのよん。まあ、わりかし簡単に寝ちゃう人たちの話ってだけである。本書に家に男を招いて酒肴にいそいそと枝豆を茹でるシーンがでてくるのだが、並行して読んでいる同じ著者の『瑠璃の海』でもやっぱり枝豆を茹でて男を待っている。こういうシーンで選ぶアイテムに著者のこだわりがほの見え…いや、こだわりよりも、実生活の投影というべきか。