2004-08-27から1日間の記事一覧

平安寿子他著『結婚貧乏』

平安寿子/春口裕子/三浦しをん/内藤みか/宇佐美游他の新進気鋭の女流作家が結婚をテーマに描いた小品集。 わりとどれも似ているかも…。そういうのをして粒揃いというのだろうか?

伊坂幸太郎著『チルドレン』

馬鹿でかっこいい陣内さんがその周囲の人をまきこんでいく連作ストーリー。「ばかばかしくて恰好よい、ファニーな「五つの奇跡」の物語」とは著者の紹介文。吉川英次文学新人賞受賞後第一作。 伊坂ファンにはたまらん。おもしろかった。人によっては淡々とし…

西澤保彦著『いつか、ふたりは二匹』

寝ている間にネコに憑依できる小学生の僕が、知り合った犬と同級生の女子児童誘拐(未遂)事件の謎に挑む。ミステリーランド第4回配本。 犬とネコの性格づけがおもしろい。でも「いちおう」とはいえ子供向けの本でまで難読苗字にすることないじゃん、西澤せ…

もたいまさこ著『猿ぐつわがはずれた日』

超個性派女優が、事務所の面々(おもにタコ社長と、同僚・小林聡美)との珍奇な日々をつづった微苦笑エッセイ。 タコ社長…途中まで寅さんシリーズのタコ親父のイメージで読んで、それでまったく違和感がなかったんだが…実は…そ、そうなのか。敗北。

中村うさぎ著『穴があったら、落っこちたい』

週刊文春の連載でブレイクしたご存知お買い物の女王の書き下ろしエッセイ。彼女の「初体験」をいろいろと振り返って1冊にという企画だったが、それでは半分しか埋まらず、後半は過去を振り返るときに調べた時々の大事件をとりあげてコメントしている。2部構…