本日のよろこびごと。(982)


日本酒は 辛口が好き 久保田とか(喜)
ドラマ初回の感想〜♪
「ようこそ、わが家へ」は主人公が逆切れニット帽男に夜道を全速追尾されてるのが怖すぎて10分で視聴断念。よって感想はBSプレミアムで日曜スタートしたこちら↓

  • 「リキッド〜鬼の酒 奇跡の蔵〜」

銀行を辞め実家の酒蔵を継いだ新米蔵元(伊藤英明)が、鬼の異名を持つ杜氏津川雅彦)と経営再建を目指す、加賀が舞台の「夏子の酒」硬派男版みたいなヒューマンドラマです(たぶん)。
古都の風情、蔵元の日本家屋の造形美、湿った樽と麹の薫風がプンッとくるような蔵の内部など、JRのCMさながら趣のある映像を切り取る手腕はさすがNHK。こうした背景映像と伊藤・津川の男臭さの食い合わせの良さったら。「この酒蔵の酒は美味いに違いない、呑みてぇ!」と思わせてくれた、それだけでドラマとしては成功の予感。
しかし作中の酒造の赤字は大きく、将来展望は暗い。蔵人5人はほぼ未経験者の曲者揃いで、業界のドン(渡辺いっけい)から妨害工作をされ、来週予告によれば原料米の売り渋りや蔵人の不毛な諍いなども勃発し問題はますます積むいっぽうだ。なのにドラマはたった3回で決着するという。だ、だいじょーぶなのか。
いや、きっと大丈夫なのだ。初回を見た限り、ゆったり間合いをとって丁寧に描くべきところと、ダイジェスト並に流していいところとの配分塩梅は適正で、話の進捗のわりに拙速さを感じさせることがなく、褌のしまりのいい落ち着いた作りになっていたから。おそらく新酒の最初の1滴(リキッド)が流れる瞬間には大いに感動させてくれるのではないかしらん。