本日のよろこびごと。(980)


アルジャーノン  野島ワールドは いらんのじゃー(喜) 
ドラマ初回の感想〜♪

脚本監修に野島伸司が噛んでいることと、山Pが美形すぎるのがマイナス要素で当初視聴意欲は今一つだったが、他に見るもんねーしと視聴。そしたら、え、なんかいいじゃん、見て良かったわ。
「山P綺麗すぎ」が気になったのは彼が土手から滑落したところまで。痛みとトラウマでぐずぐずに泣き乱れ、血と泥と鼻水と涙に塗れた汚顔をさらす山Pから本気が伝わってきて。そこからグイッと引き込まれ後は最後までぐいぐい見入りました。
脇役もよかったよね。特に同僚役の窪田正孝工藤阿須加のリアルな存在感と芝居は素晴らしかった。彼らの働きで、前科持ちの青年らと知的障碍者の間に友情らしきものが芽生えていく過程が無理のない流れでゆっくり描かれた初回となり、とても安らかな心で見終えることができました。
よかった、これならエグい野島ワールドにはならなさそう。いや、まだ安心するのは早計か。障碍者/前科者/お嬢様など野島好みの要素が多すぎる。善人然とした社長のダークサイドも暴かれそうで、うっ、ダーク野島がイキイキしだしたらどうしよう、びくびく。

  • 「天使と悪魔−未解決事件匿名交渉課−」

コントラストの強いセピア色の映像に、渡部篤郎の気取ったしゃべり方や、剛力彩芽の硬い未熟さがあっていて雰囲気はいい。しかし23時代にしては生真面目すぎてなんだか眠くなってしまったよ。事件の構造は凝っていたが、真犯人の登場が遅すぎてルール違反をされたような気分になったし、メインとなる司法取引にも「あっ」と感心させてくれるような驚きやひねりが欲しいところだ。荒川良々の使い方はちとひねりが効きすぎていたが。

  • 「不便な便利屋」

そこそこ豪華で達者で玄人好みな演者・スタッフを集め、実験的な作品を作り続けるテレビ東京の深夜枠。ハマれば最高に面白いが。本作は岡田将生を主役に据えて見やすくし、遠藤憲一鈴木浩介と絡ませて、さらに無駄に美しい北海道の大自然。この時間帯でこんなに心洗われる里の景色を見せつけられることがあろうとは。ただいかんせん脚本が…。たぶん演者はノリノリで面白がってやっているのだろうシーンが続く、しかし観てる自分はのりきれず。