本日のよろこびごと。(949)


西島さん 「真実を知りたいんだけだ!」*1とは 言わないで(喜)
連ドラ初回の感想♪

これ一番期待してたドラマ。うん、面白かった。殺伐としてた。
生田斗真小栗旬上野樹里の演技がしっかりしているからいい。脇役も個性ある注目の演技派を徹底的に集めまくってて、力はいってんなーと。ただなにせ暴力的すぎる。そこがちと苦手。暴力怖ぇーわ。昔は全然平気だったものが年々苦手になってく。
原作未読。イラストを見た限りだと二人とも似とられるね。特に小栗旬はさすが、いつも役作りがしっかりしてると感心。彼はカッコ良さを芝居で表現するのがとても巧いと思うのですよ。そしてダークな役柄が合う。ま、「花男」の優男も似合ってたか。ってことはやっぱ役作りがうまいんだろな。
同僚(滝藤賢一)の動向が気になるね。凡庸を装う竜崎刑事(生田)の本質を見透かし当たりのきつい彼が、今後敵になるか味方になるか第三者を貫くのか、距離を置くのか踏み込んでくるのか。さらに竜崎へ惹かれていくキャリア刑事(上野)の揺らぎと葛藤も見どころになりそう。
いずれ二人(生田・小栗)の復讐劇が果たされたとき、各々がどういう状況にあるのか。復讐こそが最優先で、己の人生に捨て鉢なところが実は、暴力よりなにより怖くてたまらない。

  • 「流星ワゴン」

リストラ→息子受験失敗→家庭内暴力→妻出奔(浮気?)→速達で離婚届と、見事に人生の階段を落ちまくった男(西島秀俊)が幽霊の運転するワゴン車に乗せられ1年前にタイムスリップ、なぜかそこにいる若き頃の父親と協力し人生のボタンをかけなおす人情話なのかな? 原作未読。
西島秀俊と香川博之の「MOZU」コンビ再び…にする必要があったのかやや疑問。二人ともアレより何倍もいいとはいえ、視聴者の気持ちより制作サイドの自己満足をいろいろと優先された感。食傷ぎみ。
などとケチをつけたが、良作なのは間違いなかろう。
暴力的で独善的で不器用、でも根は家族愛あふれた善なるおやじ像、それは完全に「とんび」の父親と重なる。まあ原作者が同じだからね。演じる香川が軽妙な動き、感情のコントラストなどあらゆる技術を駆使してナチュラルなおかしみをうまく載っけて違いをだしてきたその手腕は、やはりお見事。魅せてくれたね。そりゃまあ、ちとクドイとは思いますが。クドイのが彼だけではないからなー。
初回2時間は長かった。録画を1時間見たところでいったん休憩。力作なのはわかるが、作るほうの力みが伝わってくるからこっちも力んでみてたら疲れてもうた。てんぷら定食を食べた後にしばらく時間を置きたくなるような感覚で後半は後日。
たった1年程度の巻き戻しで、こうも崩壊しきった人生をどう立て直すのか、面白そうだとは思います。最終回までちゃんと見ればきっと主人公にも感情移入できて、大団円を楽しめるんだろうなぁ…。

*1:「MOZU」で西島氏がやたらこだわり続けていいまくったセリフ。あれだけはもう聞きたくない