本日のよろこびごと。(926)


サブローが 無能バカでは 魅力うすっ(喜)
連ドラ初回の感想〜♪

面白くないことはないけれど、もう一度見返したいとは思わなかったなぁ。
「戦国時代にタイムスリップならどうせクライマックスは本能寺だろ。またかよ」
という見飽きた感は確実にあるが、日常風景の中でサブローが現代との差異にいちいち驚くエピソードを丁寧に積み重ねてほしかった気がいたしまするよ。なんかあっという間にお屋敷で生活を初めて、あっという間に信長になったという駆け足感についていけず。おいおい、ちと待ってくれよと。
現代文明に対する昔の人のお約束リアクションも薄かったね。iPhoneを硯と勘違いしても、硯がしゃべることにはリアクションがなく、えっ、驚かねーの? そこはベタに驚けっつーの(笑)
合戦シーンに予算をかけてそれなりに迫力をだしてもこちらの熱が乗りきらなかったのは、そんなこんなでいまいち感情移入できなかったせいだと思う。まあ、その一番の原因はやっぱサブローのキャラだよな。だってぜんぜん魅力がないんだも〜ん(笑)
役者の頑張りは伝わってきましたよ。話題作だし張り切ってる感じ。普段よりやや下手に見えたのは、たぶん民放の時代劇演出の拙さのせいだと思おう。
小栗旬に高校生役はさすがにもう無理があったし、能天気なバカ者役よりも抑えた陰ある役のがだんぜん魅力的でしょう。柳楽優弥の狂気演技は素晴らしいが、熱演すぎて周りの演技が軽いのでやや浮きぎみ。向井理は昔に比べてだいぶ巧くなったねぇ、「お、いい表情を!」と何度か感心。でもまだ発展途上の彼はたまに台詞回しが惜しいのだ、がんばれ〜。尻上がりによくなり、終盤でさすがと唸らせたのが柴咲コウ。兄に対してサブローをかばったシーンで場をさらい、ドラマの空気がようやく締まってホッとしました(笑)
荒唐無稽な設定でも「JIN」のように見ごたえのある良作になる可能性はあった。しかしこれは荒唐無稽な設定の中でけなげに頑張る役者たちを応援するドラマになっちまってた気がします。話を楽しめる段階に達していない。もちろん2話以降にこなれてすごくよくなる可能性もなくはない。本物の信長が明智光秀を名乗ったり、西田敏行がでるみたいだし(笑)
あ、そいや一瞬だけ大写しになった山田孝之は荒んだ空気をまとって色気ぷんぷん。今後の暗躍に期待します。