本日のよろこびごと。(876)


字幕派を 声の魅力で 翻意させ(喜)
先週からyoutube松たか子の歌う「Let It Go」にはまり、ヘビーローテーション。あー、早くアニメ本編がみたいーっ!と熱に浮かされて、最初のレディスデーに行ってきました♪ 映画館が「こんなに混んでるのはじめて!」なほどごった返し状態の、

一言でいうと、すごかった。ディズニーの本気をみせつけられた。それとやはりボイスキャスティングの奇跡的な勝利も。
松たか子のLet It Goが始まったときは何度も見たにもかかわらず鳥肌。もちろん大スクリーンや音響のよさもあったろうけど、物語の前置きがあってのあのシーンとして一連の流れの中でみると、よりいっそうエルサの心情が伝わってきてヤバい。
ただね、松さんの出番は思ったよりも少ない。というのも本編を通して大活躍するのがアナだから。吹き替えは神田沙也加。
実のところ彼女もすごかった。演技力でも歌唱力でも両親を凌駕してるんじゃなかろうか。親の名が足かせになっている稀なケースかもしれん。
もちろん二人以外の吹き替えも素晴らしかったんよ。雪だるま役のピエール瀧はすげーはまってたし、ほかのベテラン陣も含め、一人たりとて違和感がない。
絵柄は、やたら目のデカい宇宙人的造形や、CGのふにゅふにゅした動作が苦手でも、まあ見てたらすぐに慣れるもんだ。物体の質感がとんでもなくリアル。雪が「ものすごく雪!」だし、布は「ものすごく布!」だしってのが、もー全部そう。こりゃ日本のセルアニメとはもはや次元が違うなぁと。どっちもよいとはいえ、少し未来に行かれてしまった感がある。
ストーリーも意外と面白い(笑)
「えっ、ええっ、そーくる?」と意表を何度もつかれ、ラストまでハラハラ、ちゃんと大人の鑑賞に堪える面白さ。
実はアタシが楽しみにしていたポイントのひとつに、アナをめぐる二人の男性のさや当てってのがありまして、少女漫画育ちなんでどうしてもそういうの好物なんす。立場ゆえの孤独さで共感し一気に恋におちた王子さま、過酷な旅にひょんなことから同行することになった心優しき山男くん。最終的にどっちと?っていうお楽しみはね、わかるだろうけども。まあ、まずは見てみてよ。
ホントはもっと詳細まで書きたくてうずうずしてる。そこは我慢。見てほしいから。
そうそう、本編が始まる前に10分ぐらいのミッキーのミニアニメが上演される(併映で)。もともとミッキーがあんま好きでじゃないもんで、最初は「こんなのいらん、早く本編みせろや!」とイラついた。ただここでもディズニーはさすが、ユニークな面白アイデア満載の良作で、本気を垣間見せやがったなーと。それとアメリカ人の意地悪さも。好きか嫌いかでいうと、やっぱミッキーはあんまり…。
アナでちと納得いかんのは(これは場内からも同じささやき多数)、エンディングの「Let It Go」。なにゆえそれが松バージョンでなくMay.J? 曲のアレンジが違うし、あまりにもポップで違和感。歌がうまいんだとしても、「なんで? 今聞きたいのはこれじゃないのに」
それ以外は文句なし。DVDでたら絶対買うわ。
余談。
昨晩テレビ放映された『塔の上のラプンツェル』も素晴らしかった。こんなに良作なら映画館に行けばよかった。塔を初めて降りたラプンツェルが喜びと罪悪感の葛藤で躁うつ病のように二転三転するところはかわいすぎたし、二人が船から灯りを飛ばすところは映画史に残る名シーン。