本日のよろこびごと。(816)


研修医 名乗っただけで 大爆笑(喜)
ドラマ初回の感想〜♪

  • 『ドクターX2〜外科医・大門未知子〜』

1期で城(大学傘下の病院)を一つ陥落した大門未知子(米倉涼子)が、ついに本丸(大学病院)に乗り込んできた2期。敵も大幅にパワーアップし、西田敏行三田佳子が並んだ際の画面の濃さは、お花畑化する前の大河ドラマ並みで迫力ありすぎた。
西田の金と女にウホホッしているわかりやすさにくらべて、三田の権力欲の底知れなさが不気味だ。大門お得意の「致しません」返しを封じるとは、怖れを知らぬフリーターも、情の通じぬモンスターにちょいと肝を冷やしたもよう。
誰が味方で誰が敵なのか。味方と思いきや実は…みたいな怖さは1期にはあまりなかったものかもしれない。底知れないといえば藤木直人も、なんだか芸風違いで浮いててある意味よくわからない存在である。その点、御意三兄弟(遠藤憲一、他2名)の小物感はやすらぐ。事務長に笹野高史の配役も手堅い。もちろん一番の安心感は1期に続いて登場の岸部一徳内田有紀だ。彼らが登場すると、大門の孤立感が和らいでほっとできる。しかしこれだけ揃えて爽やかな人が一人もいないのはすごいよね。一期の田中圭が懐かしい。勝村政信室井滋段田安則伊東四朗も…。
まあ、後ろを振り返っても仕方ない。今回も緊張の中に緩和も少しはあったし。研修医のなんてことない一言、あれこそ上質なギャグの見本だと思う。今思い出してもあのシーンで唐突に投げ込まれたアレは相当やばかった。よく計算されている。北海道の風景から始まったのも、東京の大学病院の閉塞感を際立たせるものだったのだろうか。
梁山泊には医局内政局次第の風見鶏も多く、以前とは比較にならぬほど前途多難だ。しかしそこは一丁、勧善懲悪ならぬ勧“大門”懲悪で頼みます。だって大門がやられるとこなんて見たくないもの。「あーこわいこわい」とうそぶきながら無双してこそドクターXだもの。
さあ、手始めに御意三兄弟をやっつけろ!(笑)