本日のよろこびごと。(774)


猛暑でか 視聴意欲が 減退中(喜)
いやあ、連日暑いね〜〜〜っ、溶けちゃうよぉ。7月ってしょぱなからこんなThat's夏だったっけ? で、7月といえばドラマですよね、ドラマ。次々はじまってるけれど実はあまり見ておらず、猛暑ゆえかそれともドラマに飽きたのか、あまり見る気がせんのです。今期は続編やスピンオフが多いのも影響してるかな。オリジナルをちゃんと見てるのは『DOCTORS』だけだから続編ものはそれ以外パスする勢い。そんな状態の中で、ちょこちょこつまみ食いしたドラマ初回の感想を。

  • 『激流』

NHKの。原作は柴田よしきさん。やや演出は古くさいが、とにかく内容がてんこ盛り。修学旅行中に少女が失踪し、傷心を抱えた同級生らが20年ぶりに再会したことからはじまる現在と、暴かれる過去。不倫ドロドロ、華やかな文壇界、殺人事件、ストーカー、主婦売春、ピュアな恋心など。ミステリなのかゴーストファンタジーなのかドロドロなのか、なにがしたいのかわからないとっちらかった中で迷子感が味わえ、それが面白いと思えれば意外と拾いものです。複雑な人間関係も主要キャスト(田中麗奈桐谷健太国仲涼子ともさかりえ山本耕史)に顔なじみがあるので頭に入りやすい。ただカンニング竹山のキャスティングが謎。ヘタではないが、ここに何故彼を? 竹山が登場するとそれまでの流れが全部ちゃらになる。
「え、竹山が、うわ、竹山に、うわっ、竹山と!」
悲鳴をあげつつ、これが一番の見どころなのかもとすら思えてくる。

  • 『Summer Nude』

夏感とか海感とか清々しさとか地元感がまったくない海辺の青春群像。中身がねぇなぁ、古き良き月9だなぁとげんなりしつつ、夏の風物として見ちゃったよ。山Pのローテンションな芝居がわりと好みなのもあり。だけれども本作を見ながら、もしや山Pはテンションのふり幅が少ない平坦な人ってだけなのかしら?との疑いが浮上。

原作は宮部みゆきさん。小泉孝太郎のキャスティングが絶妙、演出も秀逸、上質な大人の鑑賞に堪えるミステリになっていて驚愕、ぐいぐい引き込まれた。とにかく孝太郎がいいのだ、いつの間にこんなにいい役者になったんや。上流階級に足がかりがあってもまったく野心がない善良な男という役柄を、現在これだけうまく体現できるのは彼以外におらんからかも。自転車による初老男のひき逃げという事件は地味で弱いが、一癖ある周辺人物らが世界観を膨らませ、さらに一癖なさそうな登場人物らの外面を繊細な指で一枚づつ剥いで内面をさらしていくことの怖さにヒリヒリする。秀作の予感。孝太郎ばかり褒めたがほかの役者も全員ハマっている。ひさびさに蝋人形っぽくない本田博太郎を見れたのが特に嬉しい。いい本田博太郎の使い方。来週が待ち遠しい。

  • 『町医者ジャンボ』

主演の演技がある意味スゴイらしいとの評判を訊き、見たら本当にスゴくて目が離せなくなり1話をしまいまで視聴しちまった。すごかった…びっくりした。深夜枠とはいえ冒険したなぁ日テレ。

  • 半沢直樹』(未見のため感想ではないです)

見たい。見たい。見たい。力作なので2時間といっても土ワイなどの2時間とは密度がまったく違うことは想像がつく。かなりの精力を搾り取られるだろう。今はその気力がないので見ない。だが、見る、絶対に見る。これを見ずしてなんとする。だって絶対面白いはずだから!