本日のよろこびごと。(773)


味方でも 敵でもないただの 視聴者です(喜)
あんま時事ネタとか芸能ネタに関して書くのは好まんのだけれども、ちょっとだけ書いちゃう。安藤美姫選手のことね。
いやぁ、びっくりしたー。選手権に出てない、引退も視野に入れているというのを噂レベルでニュースやワイドショーなんかで見聞きしてたけれど、姿を消していた間に出産していたとはね、よくもばれずにすんだもんだ。あっぱれです。
で、いろいろと騒がれておりますが、主に野次馬側の論点は2つぐらいかな。「子供の父親は誰なの?」ってのと、「選手としてどうなの?」っての。
父親に関しては、本人が言いたくなきゃ別に言わなくていいよねぇ。なんか事情とか感情があるんだろうし、そんなことまで外野が知らなきゃならん話か。ちげーだろ。外野にとっちゃ、ホントは相手がAだろうとBだろうと、どーだっていいんだもん。でも彼女の場合は有名人であるがゆえに「言わないのはなぜだ?」と痛くもない腹をさぐられるんだな、日本中から。本音を言えばアタシにも「誰なんだろう?」という興味はすごーくある。ある自分がイヤだけども、例えば幼馴染のA子が乳飲み子を連れて実家に帰ってきたら退屈しのぎにあれこれ推測をめぐらしちゃうよ、無責任な好奇心で。興味半分、無関心半分。知ったからって、だから何かをしてやるわけでもない、そんな相手に言いたくないことを言う義務なんてどこにもない。美姫ちゃんは競走馬ではない、人間です。これは人間の家族の問題だから、家族さえ知って納得してりゃいい話です。
さてもう一つの論点、選手としての責任論。
これもまた本人の問題だよなぁ。一番アスリートの自覚を持っているのは本人で、出産と子育てが選手生活に及ぼすダメージをダイレクトに受けるのもこれまた本人なわけだよ。長年努力を続け練習に明け暮れジャンプして転んで傷ついてきたりしたのは全部彼女、アタシらはなーんもしとらん。なんもせん分際で、「なぜ避妊しなかった」とか「自覚がない」とか、どの口がいえるんじゃ?
まあ、スケート協会とかの直接関わってきた人の一部から小言やらあるいは讒言を頂戴することはあろうが、彼女の才能をそれだけ評価して期待していたが故でだろうし、それはわからんでもない。かわいそうだけど仕方ないと思って美姫ちゃんは訊くしかないかもね。ただ世間が便乗するのはおかしいってこと。スケート協会にしたって、今は強化選手でもない一選手の私生活に立ち入る権利はホントはない気もするんだけども、彼女に夢を掛けてきた人にも感情があるからね。
本人じゃないとわからんいろんな事情がある。そっとしといてやればいいじゃん。そして頑張っている人には「頑張れ〜」と声援してあげる気持ちを。本人がそっとしておいてと言ってるんだったら、それに応えるぐらいの優しさがあるのが日本の品位だと信じたいですね。
えっ、こうやってブログで言及することが既に「そっとしてないってことだろ」って。はい、まさにそのとおり、言い返す言葉はございません。でもね、そっとしておきたくとも、そっとしておけないスター性が彼女にはあるんです。