本日のよろこびごと。(771)


さようなら 松坂屋さん べノアさん(喜)

  • 30日で閉店する松坂屋銀座店ラストセールに行ってみた

最後の投げ売り期間に突入したのか物によってはかなり安かったけど、混み方も尋常じゃない。おかげで感慨に浸る気分にはいっさいならず。1Fで2100円のシルクスカーフに、
「お、いいじゃん」
と惹かれどもレジ行列のうねうねぶり(軽く100人超)に戦意どころか現実感を喪失。やーめた。
上の階に移動。リビングフロアで19万円のリクライニングチェアに座り、
「おおっ、超楽! いいっ、良すぎるー」
31万円の藤田嗣治リトグラフに、
「ああ、夢の嗣治。こーいうときじゃないと買えないかも…じゅるる」
この二つならレジ行列なく買えたろうが、
「合計で50万円って、どういう富豪ごっこだ!?」
とつっこみをいれてさすがに思いとどまった。あたりまえです。でも人間がお買いもの天国からのカードローン地獄に陥る瞬間って案外こんなところにころがってるんだろーな。こわいわあ。
収穫は、屋上庭園の姿を目に焼き付けてきたことぐらいかな。ペットショップに、子供用遊具、ミニ電車の線路、ベンチ、金網…記憶の風景よりもだいぶしょぼくて写真を撮らなかったけれど、懐かしいデパートの屋上そのもの。やっぱり撮るべきでした。
そいえばB1にあったはずのべノアのティールームはいつの間にやら4Fに移動してたよ。べノアの前で、
「あ、エルメス
と条件反射。そうかぁ、『電車男』の思い出の地もなくなっちゃうんだねぇ。あ、いまごろ感慨が。