本日のよろこびごと。(745)


インパルス 急降下して 急浮上(喜) 
週末見たいドラマがありすぎてどれも見る気まんまんだったわりに、実際は2本しか視聴しておらず。ちと目の調子が悪くて…メガネのせいだと気づいて、今日新しいのに替えました。おおっ、視界が明るい、良く見える〜(喜)
ってなわけで、疲れ目ながらも視聴した連ドラ2本初回の感想〜♪

米倉涼子がもっとはっちゃけて、バカ学生やモンぺや無気力教師をぶった斬るのかと思いきや、わりと良識ある大人が過去のトラウマからの使命感で動いてるらしい、しおらしい。なんかいまいちスカッとせんなぁ。まあ、制服は似合って可愛らしかったですが。
余談だけれど、教師ドラマのイジメ問題で記憶に残っているのが『伝説の教師』のいじめられっこ当番制という解決法。*1ドラマならあれくらいの思い切りがあってもいいと思うのです。

自衛隊大好き有川浩さん原作、撮影にも自衛隊全面協力ならば国粋主義のアタシも安心して視聴を開始。でも少しでもけなされたら…うきーーっ!ですから心して。
まず序盤のガッキー、何なんだクソ生意気で礼儀知らずなこの女はっ! 典型的なクズマスコミのイラッとくる言動をかましまくるのにガマンならずワンセグを切って、はーはー、ぜーぜー。5分後、息を整えやっとこ怒りを抑えて視聴再開。その後もガッキーの株はスクランブル急降下。
さていっぽう綾野剛。不慮の事故によりブルーインパルスパイロットの夢を断たれ、広報室勤務を命じられたばかりの空井というエリート役だが、「守るガテン」系というよりも「守ってあげたい」系なところがどうみても自衛官っぽくないよなぁ、常に涙目でひよひよしいし、制服もあんま似合ってないのでは…だいじょーぶなのかしら…。
そんな中でひとり気炎をあげていた柴田恭兵航空幕僚監部広報室室長として言葉巧みに時には脅し時にはすかし、広報室に「詐欺師の鷺坂あり」と称された手腕をいかんなく発揮して上司・部下・組織を動かすフィクサーぶり。詐欺師呼ばわりされど、彼の武器はハッタリばかりではない。ガッキーのような失礼な部外者と接する際の心得も完璧で、常にユーモアを忘れず、
「(自衛隊に対する間違った認識や考えに対して)怒ることは大事だけど、声を荒げたらいけないんだよぉ〜」
と部下を柔らかく諭し実践して見せる上司としての器の大きさも。中間管理職の鏡のようなお方です。ってか、柴田恭平はいつの間にこんなに味のあるおっちゃんになったんだろう。ヤンチャしてた俳優が歳をとってひょうひょう高田純二化した成功例のひとつですな*2
初回は彼の独壇場で終わるのかしらん。
しかし終盤、ようやくガッキー&綾野の見せ場がやってきた。
「なんで俺なんだよぉー、ちくしょー、ちくしょー(号泣)」
男泣きというよりはメソメソと絵に描いたように泣きくずれる空井(綾野)。なるほどだから彼なのか…なんとなく配役に納得。悲劇のパイロット空井をお涙ちょうだいのネタとしてファインダー越しの被写体としてしか捉えていなかったクソ女が、カメラを下ろして撮るのをやめたその時に、ようやくだよ、クズマスコミの硬質の鎧は崩れ落ち1人の恋する女性稲葉リカ(新垣結衣)出現。空井のそばへにじり寄り、思わず頭をなでなで。
おおっ!(喜)。ちくしょー、キュンキュンしたぜ。ガッキー株の浮上は、なかなか見事なブルーインパルスっぷりでした。とりあえず視聴継続決定。

*1:「人間の性質上イジメはなくならない、ならば掃除当番のようにイジメられ役を順番で回せば?」というもの。ドラマの中ではバカらしくなってイジメが収束していった。もちろん現実で真似できる手じゃないのはわかるけど、ドラマをみてるイジメっこがバカバカしさに気づくかもしんないよ

*2:他の例では『あぽやん』のぎばちゃんも