本日のよろこびごと。(712)

チョココロネ


乗せられて チョコを買うやつ 買わぬやつ(喜)
今日はバレンタインデーだ〜い。
どーでもいい商習慣だという否定意識はかわらんが若輩の頃よりも素直に乗っかろうという心持ちで、
「ちょっくらチョコレート系のケーキっぽいものを買いに出かけてくるぜ!」
と求めてきた今日のおやつ〜♪

  • チョココロネ

おひとりさまがケーキを買う場合、やはり普通のケーキ屋さんで「1個下さい」は言いづらく、スーパーとかコンビニになっちまう。そんなこんなで今日は手作りパン屋の…「え、パンかよ!?」って? 小麦粉主体の生地にクリームというベースがあるのだからケーキっぽいには違いあるめぇ。
さて。
手作りパン屋は作りたてだからどんなデパ地下の高級デザートも作り立てにはかなわないんじゃなかろうか、とたまに思う。もちろんアタりに当たったときの話だけれどこれはどうだろ、アタりかなぁ? はむはむ。
「うーん、ウマいねぇ。ウマいけど…」
クリームがやや重たい、もう1軒のパン屋さんののが好みだな。バゲット類はこっちのがウマいのに、得手不得手があるのだな。

話変わって、夕方に再放送中の『鍵のかかった部屋』にプチハマりしております。
本放送時に視聴しなかった一因、大野君の滑舌はやはり少し気になりはするけれど、再放送で気負わず見返してみたら、雰囲気のあるイイ芝居で相殺されるね、彼は芝居に向いてると思うわぁ、と印象が変わったのです。
ドラマとしても面白い。なにがいいのか考えるに、キャストを絞り込んだことが功を奏しているのではなかろうかと。榎本(大野智)と青砥(戸田恵梨香)の関係が微妙に進んでいくのが継続視聴の楽しさを盛り上げ、そこへ割り込む芹沢(佐藤浩市)のお調子者ぶりの変化も微笑ましい。この三角関係がすこぶるGood。事件関係者の登場人物も極端に少なくて、必要最小限に絞り込まれているからストーリーに集中できる。
推理ドラマとしても上質。密室トリックの解説はわかりやすく、事件の謎がシンプルに論理的に解明されるのですっきり完結したという気になる。わりと勧善懲悪に近いところも好ましい。怪しい嫌な奴がちゃんと犯人だったりとかね。全部見たら違うパターンもあるかもしれないけれど、大きく裏切られることはなさそう。
謎解き系につきものの大量のセリフの処理についても成功している。セリフ量は事件解説に必要なので致し方のないところ、そこをどう視聴者を疲弊させず飽きさせずにもたせるか。ここでは“間”というものを非常に効果的に使用している。饒舌に畳み掛けられても密室のロジックが頭に入りやすいうえに、“間”からひょっこり顔をのぞかせる人間関係が興を盛り上げるのだ。そのくせ人物を説明しすぎないところもいい。あれっ、榎本って本当は?…みたいなゾクゾク感。
シリアスとジョークが乖離してないところも、ウマくできてんなぁと唸らせるポイント。そこをミスったのが香取&山下主演の『MONSTERS』で、演者と相性の差か。本作は原作よりも面白いんじゃないかと思える稀有な映像化作品である、なんて大絶賛しすぎかしらん。
こういう上質のミステリドラマを再放送だと毎日見られてしまうのはこのうえない贅沢だ。その反面ストックがすぐに切れてしまう、悲哀も。続編やらんかのうと思います、切実に。