本日のよろこびごと。(697)


自分的 監督賞は ベン様です(喜)
ドラマの感想〜♪ でもその前に、
「何故だっ、何故監督賞にベン・アフレックがノミネートされてないのだっ!?  作品賞に『アルゴ』が入ったのは嬉しいが、あのテーマをあそこまでエンタテインメントに昇華したのは監督の力量だろうにっ、何故だ何故だ何故なんだーっ! ベンが若すぎてハンサムすぎるせいか、ちっ、ならしゃーないぜ。納得はいかんが若くして才能ありすぎるというのも大変だ。あー、むしゃくしゃ」
というアカデミー賞ノミネート発表のニュースが飛び込んできたので、本日のドラマの感想はおざなりです。さらに、
「えっ、『黒執事』を水嶋ヒロで実写化ーっ!? うわ、マジかぁああ。確かに日本人の俳優でアレを演れるビジュアルがあるのは彼ぐらいかもだが、実写化はねーよなぁ。あー怖いものみたさ、心配だー」
というニュースも。そんな狂騒状態で書いた感想です。

まあ、かしましい男やね、瑛太(役の話ね)。少しでも間ができると怖いのか、しゃべり続けること。やや視聴してて疲れるレベル。
饒舌で早口、実家飲食店の雰囲気などから『最後から2番目の恋』を連想した人も多かったのではなかろうか。そう気づいてみると、瑛太のセリフが和平さん*1っぽいな、似たトーンで同じようなことを言ってやがると、ますますそう感じてきた。脚本家は違う、坂元裕二氏。
ただ、瑛太中井貴一に比べどうも可愛げがない、小賢しくてうざい感じ。おそらく枯れた男の哀愁がないからだろう。孤独死を「上等!」と茶化すには年輪が必要なのだ。若造に言われても「お前、ほんとにわかってんのか?」とムッとする。
いや、待て。それは見る側の年齢のせいなのかも…うーむ、話を変えよう。
几帳面な男(瑛太)とがさつな女(尾野真千子)の夫婦。ほぼ80%気持ちがすれ違っているようで、どうして結婚したのか謎だ。正反対だからこその相性というのもあって、きっとそこが20%。
なれ初めは震災婚だった、と瑛太がべらべらとしゃべっていた。まったく良くしゃべる男だ(←役柄がです)。震災当日に帰宅難民として遠路を共にし、そのまま分かち難くなってズルズル同棲→結婚したのだそうだ。
ここで、ほおっ、となった。震災を持ち出だすのかと。
この話題がでて、退くか/共感するか/受け流すか、感覚は人に依るだろう。自分はやや現実に引き戻されてしまった。あれからまだ2年足らずでフラッシュバックする人間も多いし、ドラマで軽々に触れるには早すぎたかもしれん気がする。でもいつまでもタブー視するのも不自然だし、これは難しいライン。劇中では「311」と言わず「あの日」と。そこに気づかいと、リアリティを感じましたよ。
えーと、瑛太尾野真千子夫婦がそんなふうね。
もう一組の夫婦は、真木よう子綾野剛。つかみどころのない二人、アンニュイな雰囲気で相性70%と堅そう。モテモテの旦那は浮気三昧、妻も昔の恋人に食事に誘われたら平然とのっかる。お互いそこに深いこだわりはなさげ。真木よう子がこのドラマで求められている役割は、たぶんいつものサバサバ女なのだろうし。
真木と昔の彼氏(瑛太)との10年ぶりの会話が妙に他人行儀なのがおもしろかった。瑛太が一番リラックスしていたのは歯科医院にいるときというのもおかしい*2。その妻は立ち食いそば屋にグイグイだったし、やはり夫婦だけあって似たところはあるのだなぁ。
さて、やや風変りな二組が今後組み合わせを替えつつ(といっても2通りしかない)、結婚の在り方を模索してうまいところに収まるドラマなんだろう。どうなるのか。
なんてね。正直言うと二組がどうなろうとわりとどーでもいい。本編よりもエンディングのダンスが面白すぎて、気持ちが持ってかれました(笑)

*1:『最後から2番目の恋』で中井貴一が演じていた、細かすぎるのが欠点の男やもめ、地方公務員、子持ち

*2:歯科医に芹菜という配役が意外性たっぷりで、意外と良かった