本日のよろこびごと。(655)


名前負け たいして実験 してねーじゃん(喜)
連ドラ初回の感想〜♪

  • 『実験刑事トトリ』

なんだよ、たいして実験してねーじゃん。
崖から先輩を突き落してみた、パスタを大量に作ってみた、それぐらいか。どちらも実験というほどの緻密な検証じゃなかったよね。飲料自販機のアタリ確率の検証も事件には直接関係なし。これじゃあ“実験刑事”のタイトルが泣くわ。
推理ドラマとしてもいろいろ不満。
「死体をすぐに発見させたかった=アリバイの確保」なんてこたぁ新米刑事トトリ君に指摘されなくても誰でもわかるだろうし、人の入った保冷箱(持ちにくそう!)を女性が1人で車へ積めるもんか? 北斗晶ならできるかもしれんが中越典子には無理だろう。テレビ局に持ち込んだら「なんでこんな巨大で重い保冷箱を?」とスタッフなり助手なりが疑問を呈さぬわけがない。
遺体の装飾品紛失トラップ、視点違いによる語るに落ちたオチも、なんかどこかで見たことあるぞと。推理物としてはいろいろとお手軽なつくりで、驚きどころは皆無。
まあいいよ、これだけ推理物があふれているんだからそーいう既視感ぐらいは。問題は“実験刑事”なりの味付けが乏しいところなんだ。
でも本作にはシナリオの弱さを補えるかもしれない救いがある。それは主演の三上博史の存在感。
目をキラキラさせて相棒を振り回す新米おっさん刑事トトリは、茶目っ気と変人ぶりが容姿とあいまってかなり魅力的だった。ややぎこちない、年下の先輩(高橋光臣)とのバディコンビネーションも今後良くなっていく予感があり、キャラものとしては楽しめそう。
など、以上の初回感想を一言に集約すると、
「惜しい」