本日のよろこびごと。(648)


若手女優 旬は短し ゴリ押しツラし(喜)
「そうそう、忘れてましたが面白かったわ。これも少女漫画原作? テンポがよかったし、武井咲はこういう明るい役が似合うね。前の工業高校のドラマもそうだったけど、このほうがかわいい。ほんとに単純にこの先が楽しみな感じだよ。この先どうなるかわかんないけどね。」

とドラマ好きマダムAがのたもうた。
えっ、あの工業高校のドラマの子が武井咲だったっけ。あの時はいい印象をもったけど、ぜんぜん忘れてて。最近暗いのとゴリ押しイメージがついちゃってたから見る気なかったけども、
「『全力少女』で久々に「らしい」武井咲もみてあげて♪」
よっしゃ! で、後追い視聴した連ドラ初回の感想〜♪

良かった、面白かった、これが「らしい」か、いいじゃんっ! この子って可愛いかったんじゃん!
こじんまりと整っている顔立ちだから暗い表情だと陰気くさくなる。明るいほうがあっている。コメディな演技もちゃんとできるし、勢いがある感じだね。
高速バスであんな風に話しかけるのは危険だし、キモイ、60万も現金でバッグに入れておきながら無防備すぎる、父親とあまりにも偶然に会いすぎる、などなど。リアリティが〜…とか言うもんじゃねぇ、これがコメディってもんだ。
超速度で話が進み、人が親しくなる経緯もあっという間、細かいもたつきや説明がいっさいないところがイイ!
ドラマだもん、現実じゃないんだもん。
ある意味、「ゴーイングマイホーム」と真逆に位置するテイストのようだけれど、こちらも実は映画っぽさがある。細かいところは気にせずに力技でぐいぐい系の、PFFぴあフィルムフェスティバル)あたりの低予算映画のにおい。アタシが思い浮かべたのは矢口監督の『裸足のピクニック』ね。ロードムービーの疾走感。
演劇っぽさもある。たとえばキャラメルボックスとか。上京した女の子が善意ある他人たちに囲まれてワイワイとか、うん、絶対ありそう!
とにかくわりと好き。楽しい。なんも考えないで見られる王道コメディ。
芸人が頻出するのもバカバカしさに拍車をかけて、あー、そーいうスタンスなのね〜、じゃあこちらもそういうスタンスでと。真剣にどうこういうのがバカらしくなって、そのままを受け入れる気になれちゃう。コメディに目くじらを立てるのは、無意味さに意味を求める愚かしさ。
そうそう、忘れてならぬのは渡部篤郎の好演。独身貴族のプレイボーイで部下に厳しいが、そのくせ娘には強く出れない優男という二面性が、枯れた容姿によってうまいこと味付けされて、なんとも愛らしいおっさんに仕あがっていた。かなりの当たり役じゃないかしらん?
「絶対みる!」ってほどじゃなくても、『相棒』終りに余韻にひたりすぎていなければたぶん見ちゃう♪

  • 余談:『全力少女』の武井咲、『イロドリヒムラ』の剛力彩芽を見て思うこと

その人にあった作品にハメてあげればちゃんと魅力を発揮できるのに、どうして視聴者の中にゴリ押し偏見を助長するムリのある売り方をするんだろう?
マダムA「剛力も武井咲も確か上戸彩と同じ事務所。キャラもかぶってるよね。上戸彩は去年まで一年中ドラマに出てた、CMもすごかった。それが結婚意識しはじめてからドラマも減ったし、今期もなし。事務所は上戸彩の代わりを仕立てようとしているんだろうなぁというのが見え見えだよねー。上戸彩も毎シーズンドラマに出てCMに出てたのにゴリ押しな感じがしなかったのは彼女の普通っぽさのなせる技であったのか? 同じようにしたかったんだろうけど、今回は焦りもあってちょっとね。このままじゃふたりともつぶれてしまいそうでかわいそうだな、、と最近思う」
本当に、そう。ちゃんと育てたげて〜。この子らが今ものすごい勢いで埋めている場所に数年前居た別の女優ら(←上戸綾以外の)に思いをはせると、彼女たちはいまどこに居場所をみつけているんだろう、数年後のこの子たちはどうなってるんだろうかと…いろいろと考えちゃいます。