本日のよろこびごと。(647)


ファンゆえに 心配もする 欲も出る(喜)
連ドラ初回の感想〜♪

  • 『イロドリヒムラ』

主演日村勇紀、脚本&演出&共演者が毎回変わるオムニバス形式の異色作。
うん、良かったね〜。観終わって、ホッとしました。
堤幸彦北川悦吏子剛力彩芽、3つの個性が少しずつ牽制しあい我を出しすぎなかったところがいい。結果的に日村氏の芝居のウマさや可愛らしさをうまく引きだしていたように思う。
日村氏の驚くほど自然な演技にひっぱられたのかビジュアルの対比ゆえか、剛力ちゃんもひさびさに素直に可愛らしくみえ、ほのぼのとした短編映画を1本見た満足度。熊本の実家との電話のシーンで、郷里の母の姿がきちんと映像化されたところが好き。
でも敢えて言う。期待したほどの化学反応はなく、これは快作になりそこねた、凡なる良作だ。
主人公のモテナイ男は日村氏でなくてもいいんじゃないの?と視聴者に思わせてしまってはいけない。不細工、デブ、モテナイというテンプレート的イメージのみで創出されたキャラであったこと。もちろんお弁当を食べているだけでもなんとなく面白い味を出せてしまう日村氏ゆえに、独特の情感は決して消えていなかった。相方に「アクター日村はオソロシイ」と言わしめた才能の片りんはうかがえていたが、だからいっそう欲が出る。
己が彼の大ファンであるがゆえ、人一倍鑑賞眼が厳しくなってしまったのは否めない。普通にドラマを楽しみにしていた人なら「あんがい普通でいいじゃん」という感想かもしれんね。ごめんなさい、なんか贅沢言っちゃいました。
初回は『イロドリヒムラ』というよりも『カタログヒムラ』という感じ。次回以降はせっかくだからもうちょい冒険して、彩られた日村勇紀を感じさせてくれたらなあ、なんてね。