本日のよろこびごと。(644)


相棒は 変わりながらも 変わらない(喜)
連ドラ初回の感想〜♪

  • 『相棒』

面白かった〜。新相棒・甲斐享(成宮寛貴)の顔見世興行としては、大成功だったんじゃないかな。
初回SP2時間ちょい、時間の経つのが早いったらなかったよ。海外を舞台にしたわりに事件そのものはこじんまり、どんでん返しも今一つ、多少間延びしていたところも。でも成宮君が期待以上に良かったから全部OK。
血気盛んな正義感キャラの成宮カイトは、杉下右京とのバランスがすこぶるいい。そりゃ当たり前、亀山薫の本流に戻ったのであるからして。
しかし成宮カイトと亀山には決定的な違いもある。それは“若さ”。
水谷豊の顔が大写しになると悲しいかなやはり「老けたなぁ」と感じずにはいられない。ゆえにいっそう“若さ”はシリーズ存続のために必須要素だったのだ、きっと。
役者・成宮がもたらしたもう一つの重要なファクターは、女性受けする”甘いマスク”だ。
分厚い『相棒』の役者層の中においてさえ、彼のルックスは衝撃的なほど浮いている。それゆえかなり異質な空気を『相棒』世界に持ち込んでしまったわけだが、つーか、ハンサムすぎ、かっこよすぎ、かわいすぎ(笑)。でもそれがいい方向に働いた。彼のイケメン力がシリーズの停滞感を晴らしてくれた、というのは言い過ぎかな?
重鎮として石坂浩二が加入したのもでかい。官房長官の穴を埋めてくれる存在になりえる期待感。
『相棒』は停滞や迷いから脱皮し、まだしばらくは面白さを提供してくれるのだろう。そんな新たな一歩を感じさせてくれた新シーズンの幕開けだったと思う。

  • 『結婚しない』

なんだかどうにも既視感が。いつもの菅野美穂に、いつもの天海祐希。だから安心して観ようと思ったし、観られたのだ、途中までは。
話の運びに不自然な部分が多々あり、ところどころひっかかる。菅野と天海が友人になる過程が「ありえねー!」し、袴田君はいったいなにがしたかったのかわからんし、未婚が理由でデザイナーが本社から小売りの店長へ左遷なんてことが…でもま、そーいうのはあるのかもね、ふっ。
菅野の明るさは楽しいし、天海さんのサバサバ感は好き。楽に見られるドラマみたいでよかった〜と思っていたら、とんでもねー。チクチクチクチク、小さなトゲがどんどん刺さってきやがる。それもかなりきつめのが。これをオアシスの光浦&大久保でやったらしんどくて見てらんないだろうなぁ、美女二人ってところが最大限のオブラートになっているんだろな、なんて気を紛らわし。
結婚や出産適齢期に関しての無神経なセリフがちりばめられているのは天海主演のTBSドラマ『Around40』に重なるが、『結婚しない』のほうが神経をさかなでするヒット率が高い。なぜだろう。美味しいペスカトーレを味わっていたら、ふいに砂だらけのアサリを噛んでしまい、一気に食欲を減退する。そんな妙な気持ち悪さが残った。