本日のよろこびごと。(638)

「白雪姫と鏡の女王」


スクリーン 邦人の名に キュンとする(喜)
映画の感想っ♪

白雪姫の眉が太いとか、童話とリアルの映画的融合が不快なほどうまくいってないとか、王子がバカすぎだとか、世界観が狭すぎだとか、言いたいことは多々あれど、すべてはこの一言を叫べば足りる、
「ぜんぜん面白くなかったー!」
脚本がダメすぎます。その場繋ぎでラスボス登場までの高まりが一切なく、キャラへの思い入れもまったく芽生えないまま、The END。
役者もスタッフも渾身を込めて作っているだろうに、だったらもう少し大人の鑑賞に堪える脚本を練ってから製作にかかりなさいよ。ぷんぷん。
でもま、光るものがないわけじゃないです。残念ながら番外に。
The END直後の2〜3分間だけは、息をつめて観る価値がある。物語ラストの舞踏会シーンの続き、登場人物らが突如脈絡もなく歌い踊りはじめるという、エンディングのおまけ的なやつ。なぜかここだけいきなり演出がインド映画風*1。歌も振り付けもインド的でかなりグイグイ、
「なんじゃこりゃ…でもなんかすごーく楽しいっ!」
本編もこのインド演出でやりゃあもうちょい面白く…(自粛)。
もうひとつ光るもの。
インドミュージカルの後に、故・石岡瑛子さんへの献辞がスクリーンに映し出される。衣装の世界ではすごいお方で、本作が遺作となったそう。と書いてるくせにアタシは寡聞にして知らず。それでも日本人の名前が出るだけで嬉しさに胸がキュッ。だったらなおさら、本編を心に残る作品にしてほしかったなぁ…。

*1:監督がインド出身なのでわからなくもないけれど、本編ではその気配一切なしだもんなー