本日のよろこびごと。(612)


市民税 滞納したら 利子すげぇ(喜)
えーと、↑はアタシの税金滞納時の悲しい思い出から(笑)。今回もドラマ初回の感想だけど、税務署の話だから苦い経験を思い出しちゃった。みんな、税金はサクサク払いましょう♪

メガネ真央ちゃんは可愛くて良かったけれど、うーん、期待していたのとはちょっと違ったかなぁ。『マルサの女』をポップにしたコメディだと思っていたら、いやあ、重かった。
それでも前半は軽めのタッチで推移。金満で傲慢な滞納夫婦の豪邸へ颯爽と乗り込み*1、トッカンの特別捜査権限を発動して情け無用の徴収ぶりをみせ悪を懲らすという展開に、
「よっ、待ってました!」
この調子で悪党どもをバッタバッタと成敗しておくれ〜とワクワクした。ところがどっこい、なんとかプラスティックなる零細企業のくだりになるやムードは暗転、人情ウツなジメジメドラマに…ええっ、そーいうのなの!? 
家族経営の町工場・大島プラスティックは、売掛金の回収が滞り土地も建物も銀行の担保にされて金融資産もなく、思い余って昨年度の消費税を運転資金に回してしまっていた。そこへ取り立てに行く非常さ、親身になればなるほど真央ちゃんにはキツイわな。でも悪意はないの、業務なの、許して〜。
追い詰められる貧乏で善良な社長夫婦、その夫役に泉谷しげるは卑怯だ。無力な親父の嘆き節がやたらと巧いんだから。
税務署が調査に入ったことを聞きつけた取引先から電話一本で取引を切られ、さらに夫婦は追い詰められ、えっ、ちょっと待ってよ、この先はもうアレっきゃないのでは? やだ、まさか…ええっ、やっぱりアレするのっ!
「いやだー、だれか助けてー、窓際さ〜〜〜ん!」
とこの時テレビの前で叫びたくなった人多数のはず。
ひっつめ髪+メガネ+無難系スーツ女子+おどおど小芝居+税務署ときたらどうしても想起されるのが椿さん(麻生裕未)だもんね。となると窓際さん(小林稔侍)の登場が待たれるのは必然だわさ。しかしあちらはTBS、こちらは日テレ、チャンネルが違う。ゆえにここで登場するのは上司・鏡(北村有起哉)なわけだが。
うーん、そうか、君か。悪くはないよ、悪くはないんだが、なんか違う。
つーか、北村氏の配置がマズい。彼は役者単体としてみれば、声がいい、セリフ回しも悪くない、立ち姿も様になっている。ドラマの雰囲気を壊す要素が一切ない非常によい役者さんである。しかし2番手に据えるにはどうも華がない気がするの。脇固めで美味しいところを攫っていくポジションのが合っている、例えばデカ部屋のナンバー3以下を埋める遊軍(特殊技能班)としてなら生きる、なんというか非常に無難な役者すぎるのだ。この配置ミスがもたらしたのは、2番手無しで主演が孤軍奮闘するもやはり地味、という結果。
ドラマとしては悪くない。NHKかテレ朝ならアリだろう。日テレさんなら、も少し軽め明るめ華ありでスッキリと。

*1:いや、颯爽としてたのは上司だけで真央ちゃんは塩だの糠味噌だのぶっかけられて倒れてたましたね