本日のよろこびごと。(604)


コミカドに ロマンスいらぬ ヒトデナシたれ(喜)
今日もおもしろかったー!

先週の大演説のカタルシスには負けるが、今週も緩急激しく一時も見逃せない面白さは変わらず。ああ、おもしれぇ…。
ただ少し残念なのはコミカドの毒性が薄れてしまったこと。善でも悪でもない、全ては金のため「勝利する側」に与するという基本理念は、主人公の在り様としてどーかと思う。しかしそこには己にも他者にも嘘がなく、気持ちの良いほどのまっすぐさがあった。なのに今回の裁判に限っては信念を曲げ「負けそうな側」につき、己の財産を削る意外性も示した。なんたる変節ぶりか。それがすべてマユズミによる影響だとしたら、嬉しいが少しさみしい。
ゆえに、マユズミに対する大嘘が「ええっ、人間としてそれやる?」的な一線を超えたものだったことに、本当に軽くヒョイと超えて見せたことに、逆に安堵した。
来週はついに愛弟子(?)マユズミとの直接対決、さらに引っ張り続けたミキ先生との因縁が明らかになる。こうした最終回へと続く見事な構成は、裏で糸引くコミカドの高笑いが聞こえてきそうな域、お見事だ。
早く見たい、でも見ちゃうと終わっちゃうんだよなぁ、そのことがコミカドの変節よりも何よりもさみしい。