本日のよろこびごと。(571)


SPECのようで SPECでない チョコザイな(喜)
ドラマ初回の感想〜♪

『相棒』の櫻井武晴脚本なのでハードルをあげてしまったけれど、うん、見事にこたえてくれた、面白かったねぇ、満足です。
『SPEC』のスタッフがかかわっているのかな、出演者もかぶってるし。『SPEC』が悪乗りSFテイストを貫き捜査のロジック部分をおざなりにして門戸を狭めたのに比べ、『ATARU』はさすが日9だけあって捜査部分の骨子がしっかりとしているところがいい。それゆえの櫻井さんとのタッグなのだろうね。いまんところいい化学反応を起こしていたと思う。
マトモに考えると、サヴァン症のチョコザイ(中居正広)を名乗る謎の青年の存在、彼に与えられたヒントによって刑事(栗山千明北村一輝)が動くという設定、どちらもかなり無理がある。彼らの出会いの蓋然性はあまりにも低い。さらに、なぜ彼は女刑事にだけ謎のヒントをほのめかし続けるのか? なぜ女刑事はチョコザイのヒントを調べてみようと思ったのか? どうもオカシなことばかりが続く。しかし脚本と演出がいい(もちろん演者もだろうが)と、「面白いからいいじゃん」と潔く乗っからせてもらえるのだ。嘘でもいいというか、嘘だけど楽しいってのがドラマだものね。
ひとつひっかかるのは、なんでチョコザイ役に中居氏を?ってこと。
いや、否定的な気持ちからではさらさらなく、ただ絶対に彼でなければならない理由があまりみえなくて…。
話題性と綺麗な目?
まあ、目チカラは確かにありましたが。これを今の彼にやらせよう、やらせたいと考えるスタッフたちが居るということが中居正広中居正広たるゆえんなのだろう。信頼されて任され、その信頼にこたえていたと初回を見ただけでも確信できたのでOK。なんだかんだいって、魅力的なんだよねぇ。『あっぷでーとしました』ってツタナイセリフが妙にかわいい。
こりゃもしかすると傑作になるかもしれん。チョコザイの正体や謎には実はあまり興味はわかず、チョコザイ+2刑事の凸凹トリオに妙な親しみを覚えていたり、細部に至るまでの遊び心満載なところに作り手の拘りを感じて楽しいんだ。つーか、なんだかんだで面白かったんです。