本日のよろこびごと。(568)


新作を 見たという気が せんわいな(喜)
ドラマ初回の感想〜♪

なんか気の毒なドラマだよね。始まる前から先達の数々の名作をほうふつとさせる題材を選び、そのせいで視聴中は「あ、ここはアレっぽい」「どっかで見たシーンだな、なんだっけ」などと探り探りしてしまう。かなりハンディを背負ったスタート。
さらに前半はがちゃがちゃしたコメディ色が強く、わりと自分の苦手なタイプ。もはや早々に離脱しても責められまい。が、いやいや待てよ、とりあえず天海祐希さんの歌と踊りは見たいじゃん、との思いで視聴継続。
その甲斐はありました。終盤に「あの鐘を鳴らすのはあなた」を振りつきで熱唱する天海嬢のかっこよさたるや、反則だ。これを見れただけでもういいやと思ってしまう。ドラマ展開に重なるように使われていた「風になりたい」の選曲も秀逸で、音楽のチカラというものをしみじみ。なんかこのドラマわりと好きかも…。
でも、日常のシーンでいきなり歌い出すミュージカル仕立てなところが普通のドラマファンの目にどう映ったか。そこで脱落する人は多そう。
主要女性キャスト(石田ゆり子大島優子大島蓉子菊池美香片瀬那奈濱田マリ)は全般的に地味よりだが、歌を聴かせられる人が配されてるところが評価できる。初回では、福原美穂が光っていた。現役の歌手だけあって歌に力がある。久野綾希子は合唱団員ではないが、少し歌を口ずさんだだけで「あれ、この人は違うぞ」と思わせた。なるほど劇団四季の方でしたか。お二人ともこれを見るまで存じ上げず、失礼しました。
男性キャスト(玉山鉄二小泉孝太郎千葉雄大)は目の保養によし。
合唱団メンバーの悩みやライバル合唱団のありようがテンプレート的すぎて、もう一つ突き抜けた何かを上乗せしないと名作のつぎはぎをしただけのダサクになりかねず。番宣に誰よりも奔走した天海さんの努力を水泡にしないであげてほしいものです。