本日のよろこびごと。(529)


邦画にも 『お葬式』という 快作あり(喜)
図書館で借りた映画が面白かったので軽くご紹介♪

舞台はイギリス郊外、緑豊かな邸宅で厳かにとり行われるであろう父親のお葬式。主人公は、著名作家たる弟を差し置きお前が弔辞を?といちいち指摘される不遇の喪主、長男ダニエル。葬儀代負担を断固拒否するペントハウス住まいの弟ロバート、やたら帰りたがるケツかっちん司祭、手違いでドラッグを飲まされたラリ男などクセあり人物らが入り乱れて葬儀はグダグダ、さらに謎のコビトが亡父のアカン秘密をネタに脅迫を…葬式シチュエーションコメディ。
かなりよくできた佳作です。公開当時話題になったのかしらないけれど、あるよねぇ地味だけど面白いイイ映画って。たまにこういう拾い物に会えるとすごくうれしくなる、そのひとつ。
登場人物が多くてもキャラが立っているし、家族のわりにみんなぜんぜん似てないので区別がつきやすいからとても見やすい。
厳かたるべき葬儀はグダグダ、脅迫男への対処はエグく、騒動の中で各々が胸にたまったうっぷんを自然に吐き出して、でもその結果のラストはなんとなくの大団円で、なんかよかったねーみたいな流れがウマい。途中でエグいところがあっても見終えて嫌な気持ちにならないの。
”フツーじゃない家族が葬(おく)るハリウッド版「おくりびと」!”
というキャッチフレーズ。あっちは納棺師という仕事の物珍しさ+ノウハウものっぽかった。死者への敬意も荘厳な雰囲気も負ける(というか皆無だ)けど、こっちのが面白さでは勝る。本編91分というコンパクトさも◎。