本日のよろこびごと。(513)


そういえば ワイルドセブンも やってた瑛太(喜)
月9ドラマの感想〜♪

  • 『ラッキーセブン』

うーむ、クールでシャープでコミカルな本格探偵ものを期待してたらちょっと当てが外れた。ところどころのセリフの掛け合いなんかは初回のわりにこなれていて面白かったけど、キャストから予測される予定調和の範囲内。
キャストに目を向ければさすが月9、主役に嵐・松潤、脇に瑛太大泉洋仲里依紗など、今トレンディ(だとフジテレビが考える)役者を集めましたという布陣に、軽妙に寄り過ぎてパンチに欠けた部分をミタで再ブレイクした松嶋菜々子で繋ぐ。集めに集めたもんだ。もう少し年齢層や見た目の雰囲気をバラしたほうが厚みがでてよいのではという気がせんでもねーが。
主人公(松本潤)はもとニートだが意外と熱血な新米探偵で、不確定要素として停滞した探偵事務所を動かす役回り。人たらしの才だけはあって、すんなりと敵・味方・依頼人らの懐に入り込み、仲間とともに強引に一件落着させてしまう。まあ、設定は悪くないと思う。
にしても、探偵物だよなぁ…。マジファイトシーンのカンフー映画並みの本格演出に、ジャッキー・チェンファンだったアタシは
「いい肉体してんなぁ、いい動きだわぁ、よっしゃ、瑛太のラストの一撃が決まった―!」
と大喜びをした。冒頭で松潤ベッドシーンを見せられた時の何倍ものキラキラ目線でアクションを愛で、そしてふと我に返り、
「あれっ、アタシゃ今なにみてたんだっけ…あ、そっか、月9の探偵ドラマだったはずだ…が…?」
サクサク話がすすむにしても、もう少し途中の地道な捜査活動で内容を説明してほしい。探偵という特殊職業ゆえの、「ほうほう」と感心させられるような過程が見たいんだよね。だから結局のところマツウラがなぜ殴られ屋をやり続けるのかよくわかんねー(辞めりゃいいのにと思う)、解決もただ力技なだけで根本的な解決になってねー気がする。
ちりばめたピースが最後にピタリとはまってパズルが完成するような知的探偵ロマネスクを期待、ってのはいくらなんでもハードルあげすぎたか。ふいの吹石一恵のひと蹴りが映画『ダイハード』ラストのリムジン運転手の活躍に匹敵する痛快さだったので、アクションものとして視聴すべきなんだね、きっと。
テンポもアクションも菜々子社長の鶴の一声も悪くない。役者はがんばってる。ポップでまあまあ面白いと思う人はいるだろう。でも全体としての軸となる痛快さはまったくないので、つまるところ脚本に難あり。結局のところぴょんぴょん跳ねて一撃必殺な瑛太がかっこいいだけかも。