本日のよろこびごと。(487)


愛すべき 勘違いにより 寿命延命?(喜) 
週末、ささやかな母の秘密が明らかになりました。
本を読んでいた母がふと顔をあげ、
「そういえば、ミカンを送ってきてくれた妹にお礼の電話したんだけどもね」
「うん」
「『私、こないだ喜寿になったのよー、びっくりでしょ』って話をしたの」
「うん、そんで」
「そしたら、妹が『えっ、お姉ちゃんは私の2歳上でしょ。それじゃ私が75歳ってことになっちゃうわよ』っていうの」
「うん?」
「それでよくよく話しをしてみたら、どうやら私まだ喜寿じゃなかったみたい…」
「えっ、マジで」
計算してみたら、た、確かにまだじゃん〜っ。
「でも周りに喜寿喜寿だって言いまくっちゃったから、もう訂正するのやめる。本当の喜寿がきても黙っておくことにしたわ」
オンナが若くサバを読むことは多いが、勘違いして逆サバを読んでしまっていた母。考えようによっちゃあ、思っていたよりも若かったことがわかり、気持ち寿命が延びたかもしれん。それは喜ばしい。しかし、半年以上前から「今年は喜寿なのよ!」と言い続けていたよなぁ、誰もあえて検証してみようと思わぬほど確信に満ちた口調で。
母よ…。