本日のよろこびごと。(480)


街灯を 恨めしく思う 月食の夜(喜)
土曜日夜の皆既月食、見た?
アタシは見たよー。ベランダの柵から頭を突き出してほぼ真上の中空に浮かぶ月が少しずつ欠けていくのを、何度も。欠けきるまでかなり時間がかかるもんだね。開始が21時45分で全部欠けたのは23時過ぎ頃だったかなぁ…。毛布でぐるぐる巻きになって、一度に外へ出る時間を10分以内に抑えても身体の芯までこごえる真冬の寒さ。それでもその価値は十分ありました。
皆既時の赤い月は幽玄で、古人(いにしえびと)がコレを見て凶兆だと思ったのもしょーがないだろうなぁと思いをはせる。月が陰るにつれ、それまで月光でかすんでいた周囲の星たちが煌めきを増し、冬の澄んだ夜空で存在を主張し出す。街灯の灯りがもう少し控えめならば、もっと多くが見えただろうに。月から見て南の方向にでていたオリオンしか名前がわからず、南西の少し低い位置にでていたひときわ明るい星はなんだったんだろう。そんなふうに冬の夜空を堪能しました。