本日のよろこびごと。(460)


美人なら どーでもいいのか 考える(喜)
今しがたラジオで童話の読み聞かせってのをやっておりました。とりあげられていたのは、アンデルセンの『白鳥の王子』。後妻の悪い魔女の力で白鳥にされた11人の兄のためにいばらの上着を編み続けた姫君のお話ね。
「編みあがるまで一言も口を利いてはいけない」という約束事を守り、無言でいばらの上着を編み続ける姫君、
『彼女をみつけた近隣国の王様がいました。そのあまりの美しさに連れ帰り、妻にしました』
えっ!
一切口をきかぬ女をただ“美人”というだけで嫁にするの。素性の知れぬ、しかも居たのは洞窟というわけのわからん女をっ!? 見た目至上主義極まれりだな。
『いばらを獲りに墓場へ行ったところを見つかり、「魔女だ」と疑いを掛けられ火あぶりの刑にされることになりました』『火をつける寸前に11枚の上着が編み上がり、11羽の白鳥が11人の王子の姿に変わりました。それからは皆、幸せに暮らしました』
えっ!
なんなの、その急展開。いきなり11人の人間が出現した珍事後のてんやわんやは? 王様への説明と驚きの水戸黄門的シーンは? 王子らは自国へ凱旋とかしたの? 本筋よりもそーいうところに興味が湧いてしまうのは大人の悲しいサガだろうけど、『変わりました』『それから』の間にもう少しなにか欲しかったです(涙)
いやはや、ラジオ番組のミニコーナーのために相当端折ったとはいえ、童話ってすげー短絡的なのだな。幼児教育的にこの読み聞かせの内容はどうなのか。
いや待てよ。これは、「美人は無言が一番」という教えなのかもしれない。磯野貴理子は美形なほうなのにブス弄りされてるものね。なるほど、そういうことか。