本日のよろこびごと。(451)


思い入れ ありすぎたれば 仇となる(喜)
今日もドラマの感想〜♪
10月始まりのドラマもこれで全部かな。総じて、期待しすぎるとダメだね。例えば『謎解きはディナーの後で』。「原作に思い入れがない」と書いたのは事実だったが、自覚していた以上に内心では影山執事というキャラに思い入れが強かったんだろうなと思う。イメージを暖め過ぎたものは、よほど上を行ってくれない限り「裏切られた!」と憤って筆が過ぎてしまう定めです。お許しを。

  • 『怪盗ロワイヤル』

同枠前作『桜蘭高校ホスト部』が思いのほか良作だったし、ピカレスクロマンだし、福士誠治がでるしなどと期待していたのが仇になったか、これまた残念な感じに。
導入部はそんなに悪くなかったんよ。
クラシックなホテルで行われる富裕層のパーティを舞台に、3人の怪盗がバラバラに“アレキサンダーの涙”と呼ばれる宝石を狙う。変装、武器、薬品、特殊な小道具等の怪盗アイテムを駆使し、アクションもふんだんに盛り込みつつ主要キャラ3人それぞれに見せ場をつくることで人物認定がスムーズに完了して。
主役の松坂桃李はまったく馴染みのない俳優だが、不敵な怪盗っぽい雰囲気を出せている。声がイイ。セリフの抑揚も悪くない。ただそれが逆にアニメ声優めいていて、
「吹き替えか?」
いや、違います。ゲームのドラマ化狙いであえてのことならば、案外技巧派。
大政絢は、キュートだわぁ〜。ちょいセクシーな衣装と薔薇のタトゥーがお似合いで、目力もなかなかのもの。紅一点の役割を魅力的に果たして及第点。
さてお目当ての福士君だが、
「えっ、金髪かいっ…に、似合わねぇ」
それもやや手入れの悪そうなテイ。前の二人がかっこつけだったのでヒョウキンものを1人投入しておきました、の役回り。うーん、ソンじゃん。なんかイメージしてたのと違うんですけども、ま、おどけたセリフもちゃんとこなせるのだなというのは収穫。
とまあ、そこそこ好意的に見はじめたものの、お話の展開がやはりゲームだわなぁ。キャラ、スマートさ、めまぐるしい展開といったゲーム側の特性を大事にしすぎて、ドラマに必須な肉づけや遊びが疎かになっている。誰が宝石を獲ろうとどーでもいいという感じ。加えて、ピカレスクロマンを実写化するための予算が深夜枠では足りないと思われ、取り合う宝石が安っぽい。興ざめ。ゆえにドラマから入った自分は中途離脱しました。
ゲームには興味がないのです。