本日のよろこびごと。(444)


もし家に ミタさん来たら なに頼も(喜)
前日の言撤回。今やってるドラマで一番おもしろいのは『白夜行』と書いたけれど、確かにそれも面白いけどさ。

超おもしれ〜。
クズガキとのタイマンによってクズ次男が“人のせいにすることのむなしさ”に気付く流れはGood! ミタから『大変よくできた…と思います』の一言をいただいて、「わーい、ミタさんにご褒美いただいた〜」とアタシまでもが画面の前で尻尾を振っておりました。だめだ、完全にミタさんの虜だわ。
それにしてもクズが多いドラマだよねぇ。
『えっ』『いや』『でも』『えーと』
など常に言葉を濁し、やっかいなことは観ないふり、頼れる相手(ミタ)がいればためらいなく押付ける父親失格クズ父のクズっぷりは、第2話でもさらにボロボロ出るわ出るわ。
妻の自殺理由が、己の不倫のあげくの離婚切り出しにあったというだけでもクズだが*1、それを『子供たちのため』に無かったことにしようとしている卑劣さ。もはや心残りなさげな不倫相手(女)に『もう俺たちダメなのかな?』とすがり甘える未練たらしさは、かっこ悪いを通り越してタチが悪い。『あなたに捨てられるぐらいなら死にます』という苦悶にみちた文面の遺書を闇に葬ることを決めたのはやや同情できるが、そこでなぜ家政婦に、
『これ、燃やしといてください』
ライターまで渡す? 自分でやるべきことだろ。自分でやれよ。あー、もー、イライラするわぁ〜。
殺人を依頼されたときでさえ『承知しました』を一貫してきたミタすらこのときだけは、
『わかりました』
と返答が違う。そこに理由はあるのだろうか。彼女が無表情なのは『笑わないって自分で決めてるから』であるとの家政婦斡旋オババによる暴露を踏まえれば、最終回へ向けて徐々に彼女の琴線に触れるキーと人間らしい揺らぎが露呈されていく伏線と読むべきか。パーフェクト・ミタの弱みなどできれば見たくないけれど、最終話を見終えたとき彼女の心からのスマイルにとても嬉しい気持ちになれるように巧みに誘導してくれるんじゃないかしら、このドラマならば…などと期待しはじめてしまった自分。まだ2話しか終わっていないのに。
さて次回はクズ父の改心か、それとも長女がミタ派に転ずるのか。ヒートアップした本編(次男のいじめられ問題)を吹き飛ばすラスト3分からの怒涛の次週への振り。そしてカオスの予告編。
「なんじゃこりゃ〜!」
漫画に例えると、岩明均*2を読んでたはずが、いきなりラスト3ページをめくったらどおくまん*3に変わってしまったような衝撃(←古くてすんません)。やばい、このドラマ、やばいよ。とにかく次回もぜったいに面白いに違いないわっ。
つーわけで、今一番面白いのは『家政婦のミタ』であると、ここに訂正させていただきたいと思います。

  • 『相棒』

普通に面白かったけれど、少しばかり冷めた気持ちで鑑賞。
『相棒』ってさ、警察内部の不正ものが好きだよね。今回は冤罪隠ぺい。実際がどうなのか知んないけど、頻繁に警察批判を入れ過ぎじゃねぇ?
冒頭早々、小料理屋“花の里”のいきなりの閉店宣言も冷め要因のひとつ。ついにたまきさんもいなくなっちゃうの? シリーズが着々と店じまいしていく気配があからさまで淋しい。
おかげで、真犯人宅へ相棒チーム(特命2名、1課の3バカ、鑑識さん)勢ぞろいで颯爽と乗り込むワクワクシーンでも、
「この人たちももしかしたら櫛の歯が欠けるように消えていくのか」
としんみり。そんなシーンじゃないのに。
ま、普通に面白かったですけどもね。そこは相棒クオリティ。

*1:深い理由はいろいろあるにせよ。というか、この父親の年齢からして子供と血がつながっている感じがしないんだけども、そこんとこどーなんだろ?

*2:寄生獣』などの著者

*3:『嗚呼花の応援団』などの著者