本日のよろこびごと。(443)


新人の 初々しさも 四十九日だ(喜)  
秋の連ドラが続々スタートする中、本日8時から満を持しての『相棒』登場。リニューアル以降かつてほどの情熱を持てなくなっちまったけれど、それでもやはり楽しみだ。初回は2時間スペシャルで開始時間が早いのでお間違えなさらぬように。
『謎解きはディナーの後で』の感想を待っていてくれた人がまんいちいたら、ごめんね。書けん。裏のリンカーン大運動会を見てた。原作は読んだし、ドラマ的アレンジに興味あるので追っかけ視聴する気は満々、そのうち書くかも。
ってことで、今日のドラマの感想は「え、それかよ?」なやつっ♪

東大を卒業したノンキャリ刑事一平は、実は日本を牛耳る大財閥の跡継ぎ。彼が、己の正義を貫くために金と人脈に糸目をつけず悪を追いつめる痛快懲悪もの。本宮ひろ志原作の青年漫画のドラマ化。
富豪刑事の男性版だね。荒唐無稽でアホらしーったらないけれど、でもわりと好きだなこーいうの。放送が日曜日の23時15分〜で直前に『南極大陸』を見終えたばかり。同じドラマ作品と呼ぶにはあまりにもジャンルもスケールも違いすぎてて、視聴する側のバカハードルが下がっていたかもしれんが、なーんも考えなくて見られるからいいんじゃないの。
主役はオーディションで発掘した新人だとか。頑張っていたが、かなり堅い。ここぞというセリフになるとそのヘタさに苦笑せざるをえず、「ままま、新人だから、新人だから」と己へ言い聞かせること数度。初々しいうちは許します。息抜きドラマとしてはアリ。

現在放送中のドラマで一番おもろいのは実はこれだと思う。再放送だけど、こんなにも秀作だったのか!と。話が面白いのは当たり前、キャストも脚本も演出も徹底的に練れている。児童虐待、殺人、レイプなどの暗い展開、悪党二人に陥れられて人生を狂わされる罪なき人々。なのに悪党2人に肩入れしてしまうウマさ。
「逃げて逃げてー。武田鉄矢*1を殺しちゃえばいいじゃん」
など物騒な応援をしている自分。あっ、アタシってばいったい。これはハマります。
白眉は山田孝之。彼は、もー、なんちゅーか、すごい。あの若さでここまで凄味と深みが出せる役者がどれほどいるかって話。新人発掘もいいけれど、こういう才能ある役者をもっとどんどん使ってやらなゃアカンだろ。そうすることによってドラマ業界全体の質も底上げされるはず。柏原崇もいい。かっこよさだけで終わらず、哀愁もだせる人だったんだ。こういう才能ある役者を、以下同文。いい作品は、役者を覚醒させるんだなぁとホント思います。

*1:二人を執拗に追い続ける老刑事