本日のよろこびごと。(439)


家政婦と言えばの概念 くつがえす(喜)
わーい、うんざりするTV改編期のスペシャル攻勢が終わって、ようやく連続ドラマがはじまったよーん。うれしい、しかも今日は当たりドラマの感想〜♪

最初タイトルを聞いたときはずっこけちゃったけれど、見てみたら、まー、おもしろいっ。『女王の教室』の家政婦版だね。
CM以外で松嶋菜々子様のお顔をじっくりと拝見するのはずいぶん久しぶりな気がして、
「ああ、さすがにだいぶ年齢がお顔に…」
でもそんなことが気になったのは最初のうちだけ。
持ち前の売りである声の可愛らしさと笑顔を殺してのロボット家政婦ミタが、まさかここまではまるとは。いや、もともと氷の微笑的な雰囲気は持ち合わせていたか。可愛らしい美貌の持ち主であるからこそ憎たらしくなりすぎなくて余計にハマっているのかもね。
ミタはとにかくパーフェクト。主人の命令に絶対服従、家政婦としての技能が超一流であることは当たり前、さらに四次元ポケットのような鞄を持参しており、主人の無理な注文にも即座に対応しちゃえるのです。
『ロウソクはありますか?』
『あります』
『カードはありますか?』
『あります』
そんなのありかよ!? 普通持ってねーよ!
と一瞬引くけれど、いいんです。もう、菜々子ならなんでもアリなんです。燃やしてと命じられれば灯油をかけて火を放ち、死んだ母に会いたいと言われればともに入水する。そんなのアリかよ!? いいんです。もう、菜々子ならなんでもアリです。ああ、やばい、このドラマを見ているとどんどん松嶋菜々子に心酔してく。
行間を読めば、末娘の誕生日情報に基づきパーティグッズを念のため仕込んでおいたとか、入水は苦しくて途中で少女が翻意するに違いないから自ら気づき心根を気持ちを入れ替えるまでトコトン付き合ってやるつもりだったのであるとかなんとか、理由づけできなくもない。でも、このさいそーいう無粋な解釈はいらんと思う。菜々子ならば、いや、ミタならなんでもアリでいいじゃんかー。
だから願う。最終回が近づくにつれて、ミタの顔に人間的な笑みや動揺が浮かぶようになり、本来は明るく朗らかだったミタがロボットになってしまった悲しい過去が明らかにされ、涙が頬を伝うことで心の氷が溶けて人間に戻ってしまう、そんな陳腐な展開がないことを切に切に。
菜々子に寄りすぎたので別の方向から。派遣先一家がウザすぎる点について。
役立たずの棒父(長谷川博己)、ヒステリー長男(中川大志)、存在感なし次男(綾部守人)、ギャーギャー煩いアホ末娘(本田望結)、見た目に華がまったくないのは菜々子との対比のためかと。まともなのは一生懸命すぎてピリピリしている長女(忽那汐里)だけ。この子はかわいい。とはいえ全体的にキラキラ感のうっすいこの家族構成は、ただウザくつまんなく感じる。が、見方を変えると、実際わりと平均値に寄せてあり、普通一家のエグいまでいかない嫌な面をみせるためのキャスティングとしてかなりうまくできてるんだろうなとも。普通よりも子供が多いのはエピソードを増やすのに便利だからだろう。など納得してもやっぱウザー。うらら(相武紗季)の異常なウザさで目くらましされても、庭先でワーワー、ギャーギャー、あー、うざかった。
予告によれば来週はさっそくテレビドラマ大好物のいじめ問題をとりあげるようで、ミタさんが、
『あいつを殺してよ!』
と子供に命令されておりました。いじめ問題にはもはや食いつかないけれど、命令に絶対服従のロボットの暴走が楽しみー。
松嶋菜々子出演ドラマにハズれなし伝説がまたひとつ?

  • 『HUNTER』

ガチャガチャしてて、面白くねーぇ。HUNTERメンバーとなる主要キャストの女性4人も男性陣もいつもより2割ほど演技下手で魅力なく見えるってどーいう演出してんだか。犯人を探すにしてもほとんどいきあたりばったり、頭脳プレイも技巧もほとんどない、「おおっ」と楽しめる驚きもなくてげんなり。