本日のよろこびごと。(410)


文句言う 前に歯磨き 朝昼晩(喜)
6月末から始まった歯医者通いがようやく一段落しました。
お恥ずかしながら、アタシの口中は虫歯治療跡だらけですごいんですわ。言い訳をさせてもらうと、大学卒業後に就職した先が超ストレスフルな職場で、気を紛らわせるために飴をなめたりなにかしら口にする甘味癖がつき、そのくせ歯磨きを熱心にするというゆとりはなかった。当時の歯磨習慣は朝晩2回のみ。晩も寝る間際にようやく、つまり食後ではない。そのせいで虫歯だらけに。
そこですぐ医者に行きゃよかったんだけども、歯医者って嫌な記憶がどうしてもね、あるでしょ。キーンという不快な機械音、脳天を貫くズキーンという痛みの記憶、
「ああっ、いやだー、歯医者なんて行きたくねーーっ!」
って本能的に忌避したくなるやつが。ま、最終的にはいかざるを得なくなるわけですが(笑)
さて、それが今回のべ8回通って一度も痛い思いをすることなく完了。不快音も環境音楽でやや中和してくれて、歯医者でも緩和ケアがすすんでいるのだなと感心することしきりでした。
などホメておきながら手のひら返すようでナンだけど、どうしても一言いいたいことが。それは、
「義歯の値段だっ!」
あのさ、そもそも高すぎません?
小臼歯一本のかぶせが割れちゃって、かぶせる義歯を作り直したのね。前のやつは保険の範囲で白いのを作ってもらえてたんだけれど、保険適用範囲が変わったのか現在の保険では、
「全部金属の、銀歯になります」
えー、なんで? さすがに銀はヤダ、口を開けるたびに気になっちゃうもん。
「全額自己負担でなら白くなりますが。前歯用のセラミックで約10万、少し落ちる奥歯用の新素材で約7万、見える側だけ白い素材で裏は銀歯でよければ5万円ぐらいです」
た、たけーっ!という叫びを心の中で押し殺し、
「はあ、そ、そうですかぁ…」
で装着してもらった約7万円の義歯。こんなちいせぇもんが…かよ。そりゃあ見た目の違和感はおかげさまで少なくすみました。本物の歯に比べるとやや透明感に欠けるかな?ぐらい。色合わせもきっちりやってくれたし、かぶせる時も1時間ぐらいじっくり何度も微調整してくれて、おかげさまで今は快適。とはいえ、
「やっぱ高くねぇ?」
メガネのことを考えてみてください。昔はメガネも高かった。アタシが20年ぐらい前に作ったときは7万円かかりました。度が強く、やや乱視も入っている特殊レンズゆえの高額会計、チーン。ところが現在ならば、近視も乱視も悪化しているにもかかわらず1万5千円ぐらい作れてしまう(実績あり)。なんだ、このデフレは? これは業界の競争が激しくなり、コストダウンが進んだことによる恩恵。だったら、だったらさー、歯だってコストダウンしたっていいんじゃないの?と、どうしても疑問が湧いちゃうじゃんっ。