本日のよろこびごと。(394)

東京タワーと増上寺


美男と書き イケメンと読み ミオと読む(喜)
もうないと思ってた? あるんだなぁドラマの感想っ。見逃したけど気になった作品はネットでチェックして見ます。
写真は全く関係のない東京タワーと増上寺(え、関係ないなら載せるな? そうだよねぇ…こじつけるなら、修道女とアイドルの組み合わせっぽくないかなあと)

  • 「美男ですよ」

暇だったので初回2時間SPをネットで見たら、主人公の女優の可愛らしさにビビビッと感じるものあり、2話目はオンタイムで視聴。
瀧本美織、彼女がいいねぇ。可愛らしさのある美人さんは長時間の鑑賞に堪える。ときおりみせるつややかな表情、健康的なエロス、出たての中山美穂の再来のようで、演技も下手じゃない。技巧派までいかないものの、くさいセリフのオンパレードを見せられるレベルまで持ってくる力量がある。
「何者なんだこの子!?」
などと驚いたアタシがタダのおバカであった。NHK朝ドラマ「てっぱん」の主役をやっていたのだそうだ。見てねーもん、そりゃ知らん。
ストーリーは単純な、一昔前の少女マンガふう。男性3人のアイドルグループへ、新メンバー(男)として加入することになったミオ(「美男」と書いて「ミオ」)が実は女だったことで起こる衝撃、三角・四角関係などのハプニングもろもろのバタバタ。
同局制作&漫画原作だからかどうも『花より男子』を重ねながら見てしまう。まず主役の女優がフレッシュなくせに達者ではつらつとしていてドラマをひっぱる魅力があるところ。牧野つくし役の井上真央をみつけたときの瞬間風速に近いものを感じた。主役の相手役レンは松潤ふう、当て馬のシュウが小栗旬ふう、おちゃらけユウキだけは『イケパラ』の生田斗真ふうをひっぱってきているか。
ただしスリーメンズはキャラ設定を拝借しているだけで、松潤、小栗、生田クラスには演技力もイケメン度も遠く及ばない。そんな彼らだが2話目を見てる頃には「まあ、これでもいいか」程度に受け入れられるようになってきた。レンのツンデレ、シュウさんの当て馬しょんぼりに少しだけドキッとしたり。慣れ+設定の妙。
本作は韓国ドラマのリメイクだそうだ。Wikipediaによれば韓国版は16話、日本版はその半分ぐらいの話数になる。展開が駆け足ぎみに感じるのはそのせいか、ときどき人の気持ちの変化が唐突すぎてついていけない。例えば、ミオは参加したアイドルグループ(エーエンジェルという)に対して特別な思い入れがなかったはず。ところが、
『エーエンジェルはみんなの憧れでいてほしいんです。だから僕はなんでもやりますっ』
熱弁しはじめて、あんたいったい何があったの?とポカーン。でもこのドラマに緻密さを求めちゃいけない。話がさくさく進む楽しさがまさり、こういうポカーンもまた一興。
美形の美織嬢に惚れ惚れし、脇の高島政伸、柳沢慎吾片瀬那奈らがテンポのよいキレっキレのコメディ演技で底上げしている。慎吾はいつもの慎吾ちゃんで、高島と片瀬が予想を裏切るはっちゃけで楽しませてというふうに。イロモノ的ぶっこみの楽しんごもドドスコやりながら意外と邪魔になってないし、六角パパラッチトリオもキュート。
などこうして総括してみると、拾いもんかもしれんぞ、このドラマ。
主人公が修道女だったという珍しい設定があまりいかされていないのはもったいない。韓国ドラマといえば記憶喪失、血縁発覚、いきなり交通事故。これらの展開はもはや食傷気味なので、そこをはずしてくるかがポイント。