本日のよろこびごと。(328)


可愛いじゃん 顎ダルダルの 歩くビア樽(喜)
ドラマの感想っ。春ドラマは面白いのが多いね。

  • 『リバウンド』

これ意外とおもろいやん。
相武紗季がこんなに達者なコメディエンヌだったとはねぇ、喜ばしい驚きでした。ケーキ依存症で爆食いしてデブってしまうOL役なんだけど、まずその特殊メイクが素晴らしい。メイクとは思えない自然さで、どことなく
([柳原加奈子]+[アジアンの太ってるほう])÷2
うわ、実際に居そう〜。
肉襦袢によってキュートな外見を封じられ相武紗季女優魂が開花、デブであるがゆえの、オンナを捨てたふてぶてしさと、それでも恋する女のかわいらしさを実にうまいこと共存させるのに成功、巧いっ。階段を上がるときの息切れとかはたぶん肉襦袢が重くて本当に苦しいんだろうけども(笑)、しゃべり方も声も痩せてる時とは変えてるんだよね。そんでもって、なんだか逆に太ってるときのほうが魅力的なんだわ、不思議なことに。
相手役のもこみちも、イキイキしてました。見た目は単純に、やっぱかっこいいなぁ。自信満々なくせに少しでも己に非難の矛先が向くと当たり散らすヒステリック・パティシエの役。すごくガキっぽくて嫌な奴だけど、あーあ、しょーがないなぁって許したくなる、愛すべきアホを好演。たぶん演じている本人が素直な人なんだろな。素直さが透けて見えるから憎めない。
リバウンドに苦しむ女性というそれだけの切り口でどうやって何話も展開していくのか?という疑問には、ははぁーん、そうきたか。
「どんな女の人が好きなんですか?」
「見た目とかはどうでもいい。女は顔じゃねぇ、心だ!」
と言い放つパティシエに、恋をした相武。それなら太ったアタシでもOKなのね〜♪るんっ、と告白に向かうデブ相武。ところがデブ相武との再会に、
「えっと…バイト募集に応募してきた方ですか?」
かつてのスマートな女と同一人物だとは認識してもらえず、玉砕。もっともその直前に、
「顔じゃないんだ。…あ、でもデブだけはムリ」
と言われてコケてましたっけ(笑)。失意にめげないデブは“ピンチはチャンス”とばかりに別人のふりをしてケーキ屋で働くことになり…という展開。うわー、すごく王道なコメディパターンじゃん。やばい、楽しい。
でも、なんとなく昼ドラマっぽいんで、30分完結の帯ドラマでもよかったかもっ。