本日のよろこびごと。(319)


JIN-仁-』は ドラマというより もはや作品(喜)
ドラマの感想〜♪

面白かったぁ〜。文句のつけようがないと感想も書きづらい。画面から狂おしいほど制作サイドの熱意が伝わってきたもんね。
初回は2時間SP、江戸では咲ママの脚気と家庭問題、京都では尊王攘夷による歴史的大事件、対照的な2本の横糸を仁という縦糸によって壮大な物語に、よくぞまあ紡ぎあげたよなぁと感心。
どちらの横糸にも共通するのが武士としての精神の在り様。現代では理解しがたい建前や意思が医療行為を阻む障壁となる。咲ママは橘家に泥を塗った娘・咲に対する戒めを己の命を持って贖おうと栄養補給を絶ち、西郷隆盛切腹に等しいからと開腹手術を拒む。どちらも人間の誠意が解決するというありがちな展開だけれども、素直に伝える力があるんだよね、この作品には。
今回はSeason1以上に歴史のうねりに仁らが取り込まれていくため、今後の展開もかなりしんどくなりそう。京都の町が戦火で焼かれ、犠牲となって苦しむ市井の人々の姿に今の時期だといろいろと重なるものがあり、見てるのが正直きついところも…。それでも仁を中心とする仁友堂の面々の献身的な姿に命の尊さをよりいっそう思い知らされ、救われることの喜びに、胸がジーン。
CMで「心を一つにしよう!」と呼びかけるよりはるかにしみじみ深いところから日本人の心を一つにする効果があるような気がしました。茶化しようがない、よい作品です。