本日のよろこびごと。(318)


水川の ヒスは怖いが 鬼子母神(喜)
ドラマの感想、第二弾!

  • 『BOSS』

2nd Season、つまりは続編ですな。
1st Seasonをほぼ見ていないせいで、内輪ノリについていけないことといったら、まいりました。コメディというよりもコント的な畳掛け演出に呆気にとられ、えーと、それでこの刑事さんたちはいったいどーいった事件を解決しようとしてるんだっけ?としばし迷子に。
初回の主軸は1stのレギュラーであった吉瀬美智子戸田恵梨香が今後も出続けるのかどうかという点に絞られ、その陰で事件が進行していくという。で、新メンバーが長谷川京子釈由美子成海璃子? ふーん。吉瀬さんは、
ハガネの女になりますわ」
と高笑いして寿退庁(退場)、他局なのに番宣してるし、一方、戸田ちゃんは思わせぶりにちょこちょこ登場したあげくラストシーンで、え、殉職か?的な煽り。彼女は来週以降もちょこちょこ登場するのかな。
ラストまでみてもやっぱり何の事件を捜査しているのか興味をひかれる以前に、よくわからないまま来週へ。えっと…『BOSS』って前作からこーいうノリだったのかな。だからアタシはみなかったんだろうなあ。

「こんなの(←犬)に食べさせるものがあるなら、この子たちに食べさせるわよっ!」
予告CMの水川あさみの怖いことと言ったら、鬼かよ!? いや、ある意味母性の権化か鬼子母神…という興味に因りて視聴。もちろん錦戸亮初主演にも注目。
水川あさみは本編でもやっぱ怖かった。さまざまなイライラが積もりに積もってついに爆発、荒れる怒るヒスる。おびえる亭主・錦戸亮は、
「ごめんっ、同窓会の会費も払えないぐらい薄給で」
「アンタはなんにもわかっていない!(怒)」
と火に油。どうしよう、こーいうのなんか見てて楽しくないぞー。
怖いのは水川だけじゃない。獣医・杉本哲太がこれまた怖すぎっ。動物愛護センターで引き取られた犬がどうなるか、
「ケージに入れられて毒ガスで殺されるんだ! 1匹だけ助けられればそれでお前はそれでいいのか!」
いたいけな少女にいうセリフじゃねーだろ。これでもかこれでもかとトラウマを植えつける。でもきっと彼はこの後この一家の犬を飼う良きアドバイザーになっていくんじゃなかろうか、そうじゃなかったらホラーだ。
リストラだの、水道代未払いだの、全体的にトーンがウツ。娘の拾ってきた子犬を抱えて捨てに行くシーンでは自分の子供の頃の記憶がよみがえって切なくなっちまったよ。ここでようやく頼りなげな亭主錦戸が発起し、
「うちのことは自分が決めるんだ!」
と少しだけ家長っぽくなっていたのにホッ。
でもそれとは全く関係なく水川ママは自戒→豹変。アタシと同じように子供の頃の記憶がよみがえってハタと己のしていることを顧みたのだ。あまりに唐突な気はするが、ま、人ってこんなもんかもね。怒りが覚めて理性が戻るときのリアル。
ウツネタが多く挿入されているのは23時台ドラマだからなのかしらん。あまりしんみりするのも見ててしんどいので、途中どんなに荒れてもラストシーンでは毎回ほのぼのってのを続けてほしいなぁ。そして全話を見終わったころには自分も犬が飼いたいと思うに違いない。全話を見るかどうかはわからんが。