本日のよろこびごと。(317)


健さんは “不器用だから” かっこいい(喜)
昨夜、テレビ東京でみた映画の感想。

ある程度の年代の人ならまあ見たことあるんじゃないかな、高倉健桃井かおり武田鉄矢の超個性派3名のロードムービーです。って言っちゃうとなんか違うか? ま、いいか。この3名の組み合わせすごいよね、完璧っ。全員適度に泥臭く、かっこつけてないところが逆にかっこいい。ちょこちょこ登場する山田洋次監督ファミリーもいい味だしてんだよね。人情警官の渥美清とか。
でもま、やっぱなんといっても健さんあってこそかな。“ヤクザな性分”と“不器用”のフレーズですべてを許されてしまう強引さ、惚れるわぁ〜。
ところで、健さんが6年間網走刑務所に服役することになった殺人の動機、おぼえてる?
自分のぼんやり記憶によると、やむを得ない事情、人を助けて、絡まれて正当防衛でとかかなぁと。したら、ぜんぜんちゃうん。妻の流産で自棄飲みのあげく行きずりの男とケンカになり相手の後頭部を縁石にガンガン…なの。
「えー、そんな身勝手な理由だったのかよー。ただのチンピラやんっ。“ヤクザな性分”なら“不器用”なら、何をやってもいいんか!?」
という疑問が拭い去れないのでありました。しかも、殺人の前にも前科があるし、思っていた以上にチンピラやん…。
でもいいの。ラストの黄色いハンカチの群れを目にする瞬間のカタルシスといったら、たまらんもん。倍賞千恵子との6年ぶりの再会で安易に歩み寄らないところ、抱き合わないところ、キスしないところ、ああっ、これぞ日本だ、昭和だ、いいなぁ、たまらんっ。いや、ちったあ「抱き合うぐらいは…」とは思ったけども、そのあとの鉄矢&かおりのキスシーンが強烈すぎて(笑)
ほんと、たまらんっ(喜)