本日のよろこびごと。(279)


近所なら おでん・焼き鳥 ローテーション(喜)
都バス一日券(500円)ツアーレポのつづき
【都バス乗り放題半日ツアー VOL.5】

  • 狭くて長い砂町銀座商店街

ついにテレビ等でおなじみの、あの商店街へ到着しました。
まず第一印象は、
「思ったよりも、狭い…」
道幅が。
「でも、すごい長いよ」
奥行きが。
体感的には道幅2m、全長1km。実際は道幅3.5m、全長670mだとか。でもね、通路に物がはみ出していたり、たむろす人を避けつつキョロキョロ歩けば、体感のが正しいと思うよ、行ってみたらさ。
そうそう、結構人が多かった。といっても一部を除けば歩きづらいほどではなく、そこそこ人だかりがしていて気後れせず物をジロジロできるほどよさ。平場の休日でこれぐらいだとすると、毎月10日のバカ値市になるときっとすごい混雑なんだろね。
お目当てはおでんと焼き鳥、えーと…あたりをつけてはきたものの店の名前はうろ覚え、ひとつの商店街にこんなにおでん屋と焼き鳥屋が何軒も競合してるなんてことが、あるんだなぁ。
こーいうときの目安はやはり人だかりでしょう。
まず端から端まで体感1kmを踏破して、途中で目星をつけてゆく。露天で、豆とおかきを量り売りする行商風のおばあちゃんにも行列が。きっと評判の?
「あ、上着が100円だって、安っ! 買えば?」
喜んでいたら他の店でも100円。しかもそちらはタイムサービスで2割引きだとか。100円がここの相場かっ!?
ああ、旨そうな匂い。赤札堂があるよ。ああ、こんなところにもドトールが。
「“全国から斉藤ひとりさんファンの集まる店”だって? なにこれ?」
「え、知らないの? スリムドカンの社長さんを」
「へー…」
などモヤモヤ体験をしつつ、端まで歩いた証拠の商店街東口の看板↓

なぜ入ったところの西口の写真がないかというとカメラマンによれば、
「こっちのほうが絵になる」
さて、食いますか。

  • 竹沢商店(焼き鳥)

東側入口(入ったのと反対側ね)すぐそば。カウンターには、ほどよい山積みの焼き鳥が約10種類、定番のモモは1本100円、レバーにいたっては50円。その場で食べている人たちの顔の、ほころび加減もよし。モツ煮をつついてる人も。
1本だけの注文でも気持ちよく、
「はいよっ! 塩?タレどっち?」
「タレで」
カウンターからすでに半焼きの1本を取り、最後のもう一焼きをしてくれて、待つこと2分(体感)、ホクホクしたところにかぶりつく。おっと、汁がたれないように気をつけて。
レバー(タレ)もよかったけれど、連れの頼んだモモ(塩)が最高。ふかふか柔らかくジューシー。すごくおいしいっ。

  • 増英蒲鉾店(おでん)

商店街のほぼ真ん中あたり。おでん種がとにかく安い。海老団子が10個100円、野菜天が4枚100円などの破格値に、次々と大人買いをしていく常連客たち。店の横にはお持ち帰り用のおでんがグツグツ、いい匂い。こちらもやはり大量買いが多くて、ビニール袋に大根5個、ちくわぶ5個などぶち込んで、最後に汁を注いで、2重の袋の口をキュキュッと締める。これで大丈夫なのかというと、案外大丈夫みたいだけども、
「この場でも食べられますか?」
「ええ、大丈夫ですよ」
底のほうからよく味のしみたのを選んでくれて、これもビニールに頼んだ具を櫛にさした状態でぶっこんでくれます。皿でなくて、ビニールってのが不思議な感覚、でも意外と食べやすいんだよね、立ち食いの買い食い状態においては。
ちくわぶ1つ、野菜天1枚を頼んで、ななな、なんと
「70円っ!?」
うーん、安い。こんだけ安きゃ、まずくてももういいやという気になるが、ちゃんとオイシイ。野菜天はモヤシの甘みが引き立って、翌日になって、
「また食べたいなぁ」
いいところだね、砂町銀座。
(つづく)