本日のよろこびごと。(273)


ウサギより 愛を込めて ハイエナへ(喜)
やった、ついに当たりがでたぜ的なドラマの感想っ。

このドラマ、当たりです。
面白かったなぁ。高橋克典が『特命係長』のイメージをあっさりと超えてきたよ、さすがだね。ハードボイルド刑事役、超はまってました。
捜査班のメンツは、痩せて渋味を増した克典を筆頭に、アンドロイド・内山理名竹野内豊似・平山浩行と美形をそろえ、
「顔で選んだチームか!?」
みたいなノリ。ひとりだけそうでもない鈴木浩介が配されていて、あ、落ち着くわぁ(笑)
そんな濃度120%的メンツの中へ新任係長として爽やか草食男子・小泉孝太郎をねじ込んでエグみを薄めるバランス感覚、各人の背景もさらり描く心憎さ、お気楽署長に梅沢富美男フィクサーポジションに村上弘明、なにからなにまでお見事っ。なんですかね、こう、初回からきっちりキメてくるあたり、テレビ朝日警察物の熟練を感じて、もういうことないっす。
事件の内容はやや凡庸ではありましたが、そのぶんセリフにこだわりが。
『ハイエナからウサギを守れるのは…ハイエナだけだ』
ヤバいほど腑に落ちましたよ、このセリフ。そして、スッキリもした。きっとこーいう完全懲悪(勧善ではなく)を求めていたんだろうな、心のどこかで。ハングマン的な。確実に継続視聴決定です。
ただねひとつ懸念材料が。ハードボイルド系は、なにが起こるかわからない怖さをはらんでいるというのも、また真なり。最終回までにメンバーが一人減り二人減るような展開をしないでと、切に願うしだい。